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何かと忙しくしておりますが、今回はいつになく個人的な内容でいきます。先日、長期にわたり関わって来た院が閉店となりました。(出店していたCS閉店のため)現場の従業員として院に携わりはじめて終盤は現場を抜けるという形になりました。
院を運営するにあたり関わってきた全ての方に感謝とともに、直接接することの多かった従業員の皆への個人的な内容になります。
私自身治療院業界に関わり始めて、気がつけば10年以上が過ぎています。色々な院でお世話になり、感謝する気持ちと同様に「あれ、何かおかしい」という気付く機会を得ることが出来たという意味では全ての出来ごとに感謝しています。
治療院業界は「技術力を上げることが正しい」とされていて、雇用環境や労基法の厳守を軽んじる傾向が非常に強くあり、治療院業界に入るようになってからいつの日からか「何か、おかしい」と強く疑問を抱くようになりました。
治療院業界を「おかしい」と感じる人間はまだまだ少なく、いや「おかしい」と感じているが「雇われている身では文句は言えない」というところでしょうか?その考え方は正しくて、多くの治療院経営者さんは「従業員に育って欲しい」何て言っていますが、自分よりも優秀な従業員が組織に入ってくることを嫌がります。
結局は「自分の思うように動いていくれる従業員」という基準が一番の軸になっている経営者さんは多いのではないでしょうか?
これはこれでいいと思いますが、自分の枠を超える従業院を拒むならば人材育成はやらなくてもいいのでは?と思います。要は不満を言わずに、言うこと聞いてくれる従業員を集めればいいと思います。
話を戻して、このブログで何度も書いていますが雇用環境や労基法の厳守について触れています。治療院経営者の仕事って一体何なのか?と治療院業界で働くようになってから、いつしか考えるようになっていました。
治療院経営者の仕事は「利益を残すこと、技術指導をすること」ということがまずはじめに思いつくことかもしれませんが、それらと同様に従業員にたして愛情があるならば、従業員の時間を大切にしてあげるということも大切ではないでしょうか?
彼らにも、家族や大切な人がいてそんな人たちと過ごす時間ということも、ヒトとして同様に大切ではないでしょうか?これまで多くの整骨院さんに面接に行きましたが、技術力の向上という名目をいいことに従業員の時間の横領が横行していることに強く疑問を頂いてきました。
まず、治療院業界に入ってきた人たちは何を目的に入ってきたのでしょうか?「技術力を磨いて、ヒトを助けてあげたい」もちろんこの考え方が多いとは思いますが、我々治療家はあくまでもプロだ。プロは自分の仕事に対して、正当な報酬を貰う人なはずです。
ならばだ、家族と過ごす時間を削ったり睡眠時間を削って、技術力(商品)を磨くならそれに見合う報酬を貰う権利があるはずです。見合う報酬が得られなければ、プロではないそれは趣味だ。
ですが「保険診療の締め付けが厳しくなってきた」だとか、「数年間は修行の時代だ」何てよく聞きますが、それらはあくまでも甘えでしかないのではないでしょうか?本当に時間を投資して技術力を磨いた分の料金をプロとして請求出来る算段は立っているのでしょうか?プロとして治療業務に携わりながら、ヒトとしての生活の部分も視野に入れなければいけないと個人的には思っています。
柔道整復師ならば、大金と3年間という時間を使っているのにエステの新入社員に初任給負けているとか涙でませんか?
皆には「手技練習をしなくても売り上げは上がる」ということを体験してもらいたかったと同時に「全て自己責任」ということを理解してもらいたかったというところです。院で働き始めてからは、残業も一切なかったと思いますし、残業がある場合は残業代も支払ってきました。
今以上の手技練習をしたいならば、いくらでも院の施設を利用してもらって構いません。とお伝えしてきたと思います。分からないことや知りたいことがあれば何でも聞いてくれれば教えます。とも同時に伝えてきました。お世辞にも皆は勉強家だとは思えません。ですが、それも自分で選んだ道です。社会に出れば、ボランティアで誰も勉強しなさいや注意はしてくれません。これらのことも伝えてきたはずです。
世の中って厳しくて、基本使う側と使われる側に分かれます。使う側は基本こんなことは教えてくれません。
今後治療院業界の環境が良くなっていくことは考えにくいですし、治療院業界だけでなくどの業界でやっていくにしても「自分で考え自分で選ぶこと」が今後の自分を作っていくと思います。確かに仕事としては上司の指示に従うことは大切ですが、個人として自分は今後どうありたいのか?本当によく考えて自分の時間とお金を投資して言って欲しいと思います。
悲観的になる必要はなくて、要は環境の変化に自分も変化させることが出来るか?という1点だと思います。
皆には言葉を選ばずに言いますが、お金が全てだやお金があれば幸せだ何てことを言いたいわけではありません。ですが、お金が無ければ自分で選ぶ権利を失うということです。お金が無かったり、知識かなければ自分で選択出来る道が非常に少なくなります。
簡単に言うと貧乏人と馬鹿は選ぶ権利が無くなるということです。自分で自分や家族を守るためにはお金と知識が絶対的に必要です。残念ながら技術力だけではお金に変わりません。技術力をお金に換える力が必要で、その為には自分で勉強するしか道はありません。残念ながら治療院業界には、生きていく力を身につけることが出来る環境はまだまだ少数です。
だからと言って「何を勉強すればいいか分からない」ということが、勉強しない言い訳にはなりません。学校ならば「○○を勉強しなさい」と教えてくれますが。社会に出れば誰も教えてくれません。ちなみに学校はお金を払って行くところです。仕事はお金を貰っているのです。その違いをしっかりと認識し、どれだけ自分でお金と時間を知識に投資できるかが将来の選択肢の多さに影響していきます。
お金というものは単純で「頑張ったり、技術力が上がる」と増えるわけではなくて、顧客から貰うお金を増やすとお金は増えていきます。単純でしょう?この単純な流れに気付かなきゃいけない。
そこそこいい歳になった時に、選択肢が無い何て状況にならないように今後勉強してくれることを祈ります。
まだまだ皆は知識が足りないと思います。ですが、しっかり自分で考えることを習慣に出来れば、色々なことを自分で選ぶ権利と力を付けていくことが出来ます。「勉強が楽しいか?」と聞かれれば、正直全ての人に楽しいとは言えないと思います。ですが、そんなことは関係ない、やるかやらないかだけです。
皆には感謝とともに、自分で選択する力を付けていって欲しいと思います。
ありがとう。頑張れよ~
治療院経営者さんに提案です。
「私は治療家だから経営のことは興味ない」何て言わずに、院で手技勉強会をする一コマでもいいので、経営(数値、マネジメント、時間管理等)の勉強会をしてみてはいかがでしょうか?
従業員のレベルアップが格段に上がることをお約束いたします。楽しいですよ。何から勉強すればいいか分からないという院はこちらまで「院内勉強会講師依頼」とご連絡いただければ、時間があれば格安で講師をいたしますよ。もちろん、院の状況に合わせて言っていいこと悪いこと等打ち合わせ後にスタートしていきます。笑
従業員が数字で話が出来るように、従業員がマネジメントの基礎を理解出来れば格段に組織としての機能は上がっていくと思います。院にとっても好影響ですし、従業員が独立する際にも大きな武器となります。
よく「技術力が高ければ、繁盛する」や飲食業界で言うと「旨いものを作れれば、繁盛する」何ていいます。言いたいことは分かります。技術力が高い院が繁盛していることもあるでしょうが、その何倍(体感値)も技術力が高くても苦戦している院は多いという話です。これまで、飲食業界でも治療院業界でも商品力が高くても、閑古鳥が鳴いている店舗を見てきました。
「何とか部下を変えてあげたい。」ということを聞きます。何とか関わった人を変えてあげることが出来ればと私も思います。ですが、個人的には人はヒトでは変えることが出来ないと思っています。いくらノミュ二ーションや意見の交換をしたところで人を変えることは困難です。生まれ持った素質、資質や育った環境での考え方、これらが大きく影響しているので、たかだが数年仕事したところで変えることは難しいと感じています。
良い影響を与えてあげたい気持ちは本当によくわかります。人を自分の影響力で変えることが出来る人間は、本当にごく一部の才能を持ったリーダーだけではないでしょうか?残念ながら、私はそうではなかったのでそこは諦めました。
唯一人が変わるためには、大きな決意や気合いではなく、日々の環境を変えることだと思います。小さなことの積み重ねだと思います。ここを疎かにして、声掛けやコミュ二ケーションという感情論だけで人を変えようとするので、上手くいかないような気がします。小さな積み重ね(習慣、環境)を変えてみよう。そうすれば人は変わると思います。
そして、環境や習慣を変えることはその気になれば才能は関係ないと思います。努力出来るのも才能か?
無料プレゼント:治療院安定経営に必要な4つのポイント
長期的に治療院を安定経営させるために必要なポイントをお伝えします。
・スタッフ採用前に準備しておくべきことは?
・メニュー価格設定をする基準とは?
・治療院営を最も不安定にさせる原因とは?
などなど、長期的に院を繁栄させるために必要なことをお伝えします。
ブログの更新もメールでお知らせいたします。
