最新治療院用、治療機器導入を決断するポイント

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本日、私用で駅周辺を歩いていると整骨院を見かけました。少し前に流行した、ブルブルマシーンやらメディセル等様々な機器が揃えられており、あれやこれやと賑やかそうな整骨院でした。

治療院業界でも、定期的に治療機器が流行し入れ替わりますが、何を基準に導入を決めていますか?治療院といえども商売なので、結論から言うと費用対効果しか判断基準は無いと思います。

これまで友人関係や私が在籍していた治療院でも度々ありましたが、流行しているということで治療機器を導入している院がありました。「費用対効果を考えて治療機器を導入する」そんなこと当たり前やんと思うかもしれませんが、開業して経営者として相談相手がいないと、冷静な判断が出来なくなってしまいます。

以前友人が、1人整骨院で開業した時の話です。ウォーターベッドを導入しました。軽く導入を反対したのですが理解してもらえず、残念ながら導入したようです。

治療機器を導入し、重要なことはどこにキャッシュポイントを作るかを考えておくということです。例えば、ウォーターベッドやブルブルマシーン等が流行した際に、こぞって整骨院で導入されましたが、果たして元が取れたのかは怪しいところです。

 

流行性の治療機器を導入する際のポイント

ウォーターベッドやブルブルマシーン等はもろに流行性の治療機器ですが、流行性の治療機器は廃るのが早くなります。「ブルブルマシーンが置いてあるから、○○整骨院に行こう」何てことは、本当に短期間しか効果が望めません。いわゆる集客のための治療機器ということです。

ウォータベッドも同様に「ウォータベッドがあるから○○整骨院に行こう」なんて人は現在はほとんどいないと思います。「いやいや、そんなことはない、当院の患者さんは喜んでくれています」何て言う方もいるかも知れませんが、無料で治療機器を提供しているならば、ただあるから治療機器を利用しているだけです。

○○という治療機器があるから、あなたの院に行くのではなく、行った先に昔流行した治療機器がたまたまあったから利用しているだけです。一瞬の集客の成果のために高価な治療機器を導入するならば、普通に広告費に回した方が効果的ではないでしょうか?一度治療機器のローンを組んでしまえば、支払額はコントロールできません。ですが、広告費は自分でいくらでもコントロール可能です。

流行性の治療機器を導入するならば、流行性の集客効果が薄れた後に。既存患者さんにアップセルで永続的にキャッシュポイントを作れて、減価償却をクリア出来るならばゴ―サインです。

無策で流行性の治療機器を導入し、減価償却費を稼ぐために、無理やり保険診療に付属し料金を徴収したりしている院もあります。得策とは言えないのでオススメは致しません。

ブルブルマシーンを導入し、15分100円くらいを徴収する策しかないならば導入は見直した方が良いのではないでしょうか?ブルブルマシーンもしっかりと策を考えれば、集客としては機能しなくてもしっかりと高単価のメニューを作ることはまだまだ可能だと思います。

月に数万円しか売り上げがないならば、うるさいし場所取るしで撤去した方が良いくらいだと思うのですが。

流行性の治療機器を導入する際のまとめ

流行性の治療機器を導入する場合には、集客効果が無くなった後に既存患者にキャッシュポイントを作れるならばゴーサインです。流行性の集客効果が薄れた後に数万円の売り上げ見込みしかないならば、減価償却費のために購入するようなものです。治療機器を購入するくらいならば、広告費に回そう。

近所のエステサロンに日本に数台しかない高額のエステ機器を導入しているサロンがあります、1年以上経過しても集客効果は薄れていないようです。集客を目的で治療機器を購入するならば、後発組が模倣できない機器にしないと効果が短命に終わります。まずは、何のために購入するのかをしっかりと計画を立てて、購入しましょう。

 

多くの治療院で導入しているからという利用で治療機器は購入するべきか?

「高額の治療機器は費用対効果として成果は怪しいから買うべきではない」そんなこと分かっていると思ったあなた、それ以外の治療機器も同様ですよ。整骨院によくある、足にカバーをかぶせて空気で脚の血液循環を促進するような機械(名前は伏せておきます)やマッサージチェア、膝下を桶のような物に突っ込み脚を温める機械のように、多くの整骨院で導入しているからという理由で何かしらの治療機器を導入して、無料で提供している院も非常に多いのではないでしょうか?

このように多くの整骨院で導入しているからという理由で導入いている各種治療機器は、売り上げという意味では全く効果はありません。酷い院になると無料の治療機器を患者に提供するために、一人サポートスタッフが必要で人件費が無駄に高騰している院も沢山あります。

ちなみに以前、売り上げ面で苦しんでいる整骨院の院長に就任した際に、無料で提供している治療機器が沢山ありました。院長就任初日に全て撤退しましたが、全く来患数は下がりませんでした。それどころか、施術者が施術に集中できるので来患数は向上したくらいです。

無料の治療機器は、あるから来院してくれるのではなく無料で出来るから使用して帰っていくだけです。仮に明日から全て撤退しても来患数、に影響が出ることはホトンドないと思います。(責任は持ちませんので注意して下さい)仮に何かあったとしても「○○の治療機器気持ちよくて好きやったのにな~」程度で「すいません、故障してしまいまして」で終わりです。好きだったと言った患者さんも数日もすれば忘れてしまいます。

 

治療院での治療機器導入のまとめ

何だかんだ言っても費用対効果で考えよう。無料で提供している治療機器は、無料だから患者は利用しているだけで、売り上げとはホトンド無関係です。逆に治療機器の装着等に人件費が掛かるだけで、良いことは何もないような気がします。キャッシュポイントをしっかりと作れるのかということが一番重要なポイントです。

 

この話を書いていて思い出したので、柔道整復師時代の運動学の非常勤講師の方がいました。記憶が確かならばATの資格をお持ちで病院でリハビリ業務、実業団チーム?柔道のトレーナー、専門学校の非常勤講師を兼任されている方でした。授業中に度々柔道整復師のバッシングがありました。「金儲けだけ考えずに、整骨院でMRI導入する院とか出てきて欲しいわ。金儲けばっかり考えて・・・」のようなバッシングがありました。

言いたいことは分かりますが、病院と整骨院ではそもそも単価が全く違うので出来るけがありません。仮に整骨院でMRIを導入すれば安い中古でも数千万円で、自費で患者が負担するわけもなく(病院で保険適用可能なので自費で受ける人がいるわけない)ほぼ費用は回収できずボランティアということになってしまいす。(軽く言ったことに、揚げ足取るようにツッコンデいます)

患者のために数千万円のボランティアか出来る整骨院経営者さんいますか?全く経営者としての視点が抜けているので仕方がないですが、それは置いておいて、患者は弱い立場で施術者は無償でも助けてあげるべきだという考え方は、絶対に浸透していきません。皆生活が掛かっているので、長期間の業界全体で浸透していくためにはボランティア精神では不可能です。

結局その講師の方は「俺はノーベル賞を取る」と言って辞めていったそうですが、そんなに賢いならばMRIを整骨院に導入しても収益がたつようにその賢い脳みそを使って欲しいものです。「誰かを助けるために、誰かが負担する。」短期的には可能ですが、長期的には続きません。本当に解決したいならば事業としてどのように世間に浸透させていくか、患者のために考えてみてはいかかでしょうか?そういえば、その後ノーベル賞を取ったというニュースは見ません。

 


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