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整骨院のフロアーコントロールについて解説していきます。今回の内容は従業員の作業管理は院長(店舗運営責任者)が行うという前提で書いていきます。と言いますのも、整骨院の場合ではその都度「従業員自ら仕事を探す」という院もあると思います。この方法を批判するつもりはありませんが

  • 院にその日どんな仕事があり
  • 誰が今どんな仕事をしていて
  • 今自分が何をするべきなのか

という事を従業員が判断することは困難です。今自分が何をするべきかを正しく判断するするためには上記の項目を理解していないと出来ません。私も従業員として働いていた時に(他業種も含めて)「仕事は自分で見つけるものだ」何てよく言われたものです。そう言われると無理にでも仕事を見つけて無駄な作業をすることにもなりかねません。

仕事の手順としてはまずは「与えられた正確に仕事をこなす」→「人に指示を与えられる」がありますので、人材育成の面で考えても効率的とは言えません。

タイトルが「ピークタイムで生産性を上げるために」としていますが、売上高はピークで取ると言います。以下にピークタイムで生産的に動けるのかを考えると、スロータイムの時間が重要になります。

ピークタイムでいきなり動けるのかと言うとそれは難しく、スロータイムからピークタイムを想定して従業員を動かすことが必要です。

1人で出来ることは暇でも2人でやらない

暇な時間には従業員側としてもボーっとしているわけにもいかず、「何か仕事しないと」という意識になります。ですが、仕事を与えられていないと無理くり一人で出来ることを手伝うなどの事が起きます。これが無駄で生産性を落とします。

「仕事量に対して必要以上の人員を割かない」という視点を院長が持ちフロアーコントロールを行いましょう。チェーンストア理論で言いますと、「従業員が何をしていいのかわからない状況」は完全に院長(店舗管理責任者)の責任です。

患者の誘導、事務作業など全ての作業においてこの視点を持ちましょう。難しく考える必要はなくて「一人で出来ることを2人でやってるな」と感じたならば修正指示を出しましょう。

2人でやると早く終わって良いんじゃないの?について

「1人でやる作業を2人でやると時間短縮になり問題ないんじゃないの?」かというと、そう単純ではなくよほど意識が高い従業員ならば問題ありませんが、よく起きる現象は以下のようになります。

  1. 優秀な従業員が行うと1+1=2
  2. よくあるパターンは1+1=1.5

大半が2のパターンになります。1.5で作業する事が続くと、1人で作業する時の生産性が落ちてしまいます。これがピークタイムでの生産性を落とすので「1人で出来ることは暇でも2人でやらない」の理由になります。

 

整骨院でのフロアーコントロールの例

厳密には人時生産性などを考慮して計算します。イメージとして

3人の患者さんが院内にいる状況(指名があるなどの状況を除いて)

仮に3人の患者さんが同時にいらっしゃたとしても、(施術時間などにもよりますが)電気治療などを上手く使えば従業員2人で対応する事は十分可能だと思います。

ならば、2人で対応してその他の従業員は別の作業(ブログ書き、レセ作業、その他事務作業)を行ってもらいましょう。

悪い例

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良い例

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↑図のような感じです。些細なことですが、暇な時に過剰な人員で仕事を行うと一人一人の生産性は見事に落ちていきます。積もり積もった悪い習慣はピークタイムに影響が出ます。

人はピークタイムにいきなり動けと言われても動けないものです。常にピークタイムを意識してフロアーコントロールを行えばおのずと答えが見えてくると思います。「忙しい時間でもこの人員配置で仕事を進めるか?」と常に考えながら仕事をしましょう。

この視点でフロアーコントロールを行うとレセプト作業も営業時間内に終わる院が増えると思いますよ。暇な状況をみる事で院長の管理能力すぐにわかります。

という事で経営者さん要チェケラ!!


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