一定の周期で治療院業界で人材育成の必要性について語られる事があります。(常に重要だとは思うのですが、人材育成が商品として扱われるという意味で)このブログでもこれまで多々書いておりますが、再度確認も含めて書いておきましょう。まずは「人材育成が必要だ」と盛んに言われる業界はかなり業界的に商売としては厳しい状況だなと思います。

整骨院業界も収益的によかった時代は人材育成の概念すら無かったでしょうが、それでも整骨院が患者で溢れかえっていたことでしょう。(プラス集客すらしなくても良かった)業界的に厳しくなってきて「従業員満足度が上がる=顧客満足度が上がる」という事で人材育成が説かれているわけですが、そう単純なことでもないかなと思います。

極端な事を言えば、どれだけ従業員満足度が高くてもサービスが顧客に受け入れられなければれません。(ここで言うサービスとは品質だけを言っているわけではありません。選ばれる、生産性など様々な事を指します)人材育成に力を入れればオールOKではないという事をこれから人材育成に力を入れる院は肝に銘じて取り組んでほしいと思います。業界で急成長した企業の社長さんが成功した後に人材育成について語られることがありますが、人材育成が素晴らしかったというよりもサービスが他社よりも優れていたという大前提があるのではないかと思うことが多々あります。

育成システムや評価制度をダメにするのは扱う人だ

人材育成の方法も多々ありますが、どの方法が良いのかの前にどの方法を取るにせよ育成システムをダメになる場合の大半が「扱う人がダメにする」という事です。システムはあくまでも道具です、その道具の効果が欲しければ正しい使い方をしなければいけません。人材育成を進めていくうえで大人の事情などでシステムの根幹を変えてしまう例を多々見てきました。

育成システムや評価制度を導入する場合には、感情論を捨てて評価基準を守れる状況に組織があるのかを組織の長として考えましょう。対応する事に自信がなければ少しずつ変えていくしかありません。

いきなり環境を変えると不満が出てくることもあるでしょう。経験則ですが、環境が変わることにやる前から不満を言う人材はあまり良い人材ではないケースが多いように感じます。(誰が見ても無茶な変化でなければ)良くするために行動するわけですから、それをやる前から否定するという事は保身の考えが働いているのではないでしょうか。とにかくやるならばトコトン基準通りにやりましょう。

笑顔で挨拶とかマジで必要ない

「仕事前には元気よく笑顔で挨拶」的な事をよく聞きますが、これも必要ないでしょう。「笑顔や元気が必要ない」という意味ではなく、そんな事よりも仕事としてやるべき事をやっているかが遥かに重要です。私的には笑顔で元気よく仕事をしていてもやるべき事をやっていなければ指導の対象となります。最高(??)なのはやるべき事も出来て、元気よく出来ているになりますかね。

言いたい事を言わせてもらうと朝礼も含めて毎回仕事前後に声を出したりなどをしなければ、まともに仕事が出来ないような職場は大きな大きな問題を抱えていると思います。私的にはそのような職場では働きたくない。

例えば「Aさんの挨拶は毎日素晴らしい」「サンチェさんは元気がないな」となったとしましょう。肝心の仕事はどないやねんという事です。元気にこしたことはないでしょうが、肝心な事をうやむやになっとるがなと。

職場の掃除についてキレイになる以外の効果について

少し話はそれますが、職場の掃除についてになります。もちろん、店舗がキレイにこしたことはありません。がしかし、店舗が汚くても繁盛している店舗は山ほどあります。では、キレイになる以外の掃除の効果が実はあるのではないかと、組織に属して毎日掃除をしている時に感じておりました。

細かなところにも気がつくスタッフなのか判断できる:そこまで掃除するかという細かなところに気が付ける人材は、その他の仕事をしても気がつく人材の傾向が高いように思います。

管理者に向いているかの判断材料になる:店舗掃除を複数の人間でするためには、誰が何をやるのかを明確にして伝える必要があります。意外と難しくて、時間内に掃除を終了させるのは難しくて管理能力を鍛えることが出来ます。なので、管理者候補に順番で掃除の管理をしてもらうと管理能力が見えてきます。方法は簡単、掃除チェック日を決めて権利者に伝えます。それに向けて掃除の準備をしてもらい、準備力をみていきましょう。意外としっかりと出来る人少ないですよ。

組織改革を行う為には大まかに以下のような事が必要だと思います。

  1. 経営者が本気になる
  2. 本気で出来る人材を幹部に抜擢する(いなければ採用する)
  3. ブレずに改革を進めて行く(全員を満足させることは難しいが、頑張っている人は出来るだけ評価できる組織を作る)

シンプルですが、やるのは難しい内容になっているのではないでしょうか。ただ、これが出来なければどんな人材育成や評価制度を入れても大きな変化は起きないと思います。組織運営が上手く行っていない方はまずは感情論を捨てて淡々と仕事を進めてみてはいかがでしょうか。根っこの部分に手を付けない問題は解決できませんよね。何事も。

独り言ですが意識高い系と意識が高いとは全く違うと思う今日この頃です。


無料プレゼント:治療院安定経営に必要な4つのポイント

長期的に治療院を安定経営させるために必要なポイントをお伝えします。

・スタッフ採用前に準備しておくべきことは?
・メニュー価格設定をする基準とは?
・治療院営を最も不安定にさせる原因とは?                        

などなど、長期的に院を繁栄させるために必要なことをお伝えします。
  ブログの更新もメールでお知らせいたします。

貴院の治療院経営に取り入れ、土台がしっかりとした治療院を作ってっください。xY1anecBTjhprv91409980744_1409980887 (1)


4無題