色々なところで話題になっている整骨院を完全自費に切り替える方法ですが、多くの整骨院経営者さんが目指されていることでしょう。これに関しては色々言われていまして、完全自費に切り変えた経営者さんからすれば「思い切って一気に切り替えればいいねん」という意見も多いようです。

整骨院で完全自費に切り替えるに関しては、開業時や1人整骨院ならば一気に切り替えてもリスクが少ないので問題ないと思います。しかし、従業員をそこそこ抱えている院や、売り上げもそこそこある院ではそうもいかないでしょう。

一気に切り替えて、売り上げを落とさないまたは、一時的に落ちても回復するまでの資金的な体力がある院でないと、一気に切り替える方法はオススメ出来ません。完全自費に切り替えて、売上高の回復まで人件費等を支払えるかという大きな問題が出てきます。

やはり大きな問題は、自費用の患者を集客出来るかという大きな壁にぶつかってきます。今回は、そこそこの従業員を抱えられている整骨院が完全自費に切り替えるためのステップをまとめてみます。

 

従業員を抱えている整骨院が完全自費院に切り替えるためのステップ

先ほども説明したように、開業時には今後完全自費を目指しているならば、はじめから完全自費院で開業するべきだと思います。完全自費院で1回1万円を超えるような院は別として、今は保険診療も自費診療も集客の難しさは変わらないように思います。後々、完全自費に切り替えるならばはじめからスタートした方が賢明でしょう。多くの整骨院がそうですが、保険診療を主軸として運営し従業員を抱えているため、なかなか動くことが出来なくなっています。

話を戻して、従業員を抱えている整骨院が完全自費に切り替えるためには、リスクを最小限に抑えておく必要があります。保険診療を中心に運営されている整骨院が完全自費に切り替えると間違いなく、客層が変わります。この客層の変化に対して、客数を落とさないもしくは客単価の変化で対応出来るかという問題が出てきます。

客層の入れ替わりに関しての準備事項S.1:売上高に対して、自費構成比を7割オーバーを目指そう。

完全自費になりなぜ客層が入れ替わるのかと言うと、支払う金額が変わるということが大きな原因となりますよね。であるならば、完全自費に切り替えた後の金額に保険適用時の金額を近ずけておけば客層の入れ替わりは、最小限に抑えることが出来ます。

例えば、500~2,000円程度の院がいきなり、支払額5,000円以上の院に切り替えれば客層が変わって当たり前の話です。でも、3,500~4,500円程度の保険を取り扱う院が、5,000円以上に切れ変えた場合客層の減少が少なく済むことは容易に想像できますよね。

経験上の話ですが、保険診療を入り口として取り扱っている院でも7~8割程度まで自費構成比を持っていくことは可能です。自費構成比を上げることが出来なければ大きなリスクを犯して、完全自費に切り替えるしかありません。

整骨院を完全自費に切り替えるためにはまずは、売上高に対して自費構成比を7~8割以上を目指そう。自費構成を向上させるために必要のことは。従業員個人の技術力アップ、コミュニケーション能力の向上でもなくメニュー構成と価格設定、セールスプロセスを構築すれば多くの院で達成できると思います。

いくら従業員個人の技術力アップ、コミュニケーション能力の向上をさせても、メニュー内容や価格設定を間違えれば、自費売上高を向上させていくことは困難になってきます。

ここで売り込みも交えた(笑)、お話を1つ。まずは、自費構成比7~8割以上を目指してご自分で考え動いてみて下さい。ですが、2カ月以内に達成は出来なくとも自費売上高の向上が見られない場合は、根本的に勉強しなおすか、外注委託(お待ちしております)をする方が賢明でしょう。厳しいことを言いますが、今の知識では達成できない可能性が高いと思います。2カ月程度動いてみて、成果が出なければ一度動くことを辞めて、インプットし直さなければいけません。

間違っても今の知識レベルで行動し続けることのないように祈ります。到達できない方法でいくら続けたところで結果は変わりません。

客層の入れ替わりに対しての準備事項S.2:完全自費のみの集客を開始する

多くの整骨院が完全自費に切りかえる場合に、切り替え後にホームページ(広告)等を制作し集客出来るか博打のような事をやってしまいがちです。リスクを最小限に抑えるためには、完全自費のみでの集客を現状業務と並行しながら行ってみてはいかかでしょうか?もちろん規制の問題で屋号を2つ持つためには入口を2つ必要等の問題もありますので注意は必要ですが。

業者にお願いして、料金表だけ一定期間書きかえる。新しく、ホームページを制作し(無料ソフト)PPC広告を出稿する等でまずは、自分のコンセプト(フロントエンド価格設定と院のイメージ)で集客出来るかをテストしてみましょう。

これらの方法で完全自費で集客出来れば、本格的にホームページを書き変えても問題なく集客出来るでしょう。業者にお願いして頻繁にホームページを書き変えるやPPC広告を出稿するということには、確かにお金が必要です。やり方が悪ければ、全て失敗に終わる可能性もあります。ですが、テストを行わずにいきなり完全自費に切り替えて失敗した時の費用を考えれば微々たるものです。この程度の投資は惜しんではいけません。

 

従業員を抱えている整骨院が完全自費に切り替えるためのまとめ

上記のように従業員を書かている院は最低限にリスクを抑えて行動する必要があります。一気に行動することを勇気とはいいません。無謀と言います。最低限自分で出来るリスクマネージメントは行っておくべきです。皆の生活が掛かっているのでね。

  1. 保険診療から完全自費に移行すると客数が入れ替わることは覚悟する。
  2. 客数減少を最低限に抑えるために、売上高に対しての自費構成比を7~8割程度に持っていく。
  3. 保険診療を行いながら、完全自費の集客を開始する。

従業員を抱えている整骨院が完全自費に切り替えるためには、最低限上記2.3は準備するべきだと思います。保険診療がメインで自費構成比が2~3割程度の院が一気に自費に移行するのは無謀すぎます。保険診療中心と完全自費では支払金額に大きな差があるので、提供する施術方法は似たようなものかもしれませんが、患者からすれば全く違う院になります。このことを経営者として認識しておくべきです。

「当院は高い技術力や優秀なスタッフが在籍しているから大丈夫」ということはあり得ません。同じジャンルの商品でも、単価が変わればそれは全く別物になります。ワンコインのお弁当屋さんと5,000円以上のフランス料理やとでは違いますよね?

「完全自費に切り替える」と燃えている経営者さんも多いと思いますが、燃えているだけでは成果は出ません。「やるべきことを淡々とやる」これが非常に大切です。後は期限を決めて動くこと、現状そこそこ売上高を確保できていると緊急性が無いのでなかなか仕事がはかどりません。今日からプランを立て期日を決め、期日が来たら結果を検証してみましょう。

そのまま何も無かったかのように、他の忙しさに流されていくことは避けましょう。自分が行動した結果がどうっだたのか、このことを知ることがとっても大切です。

整骨院が完全自費に切り替えることはしっかりと準備すれば、スムーズに行えます。計画性、準備力、分析力が勝負の分かれ目になります。

 

 


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