今回は、いつにもまして売り上げに関係の無いお話になります。その中でも、従業員に対して「自院を卒業した後、成功してほしい」「従業員の夢を叶えてあげたい」など愛情がある経営者さんだけお読みください。

従業員に対して愛情があるということが「善である」とか、院の利益のみに興味があることが「悪である」とかを言うつもりはありません。これは経営者の選択の自由でどちらが正しいということはないと思います。

従業員に対して愛情があろうが、なかろうが院として利益を獲得しなければいけないことは間違いありません。今回のお話は「従業員に対して愛情を持つことが院の利益を増やす」とかいうような、夢物語のようなお話でもありません。

従業員に対して、愛情が無くても利益を山ほど獲得している会社は、星の数ほどあるでしょう。むしろ私は、経営論になり従業員への愛情と利益を結び付けようとする考え方は好きではありません。それとこれとは、別の話であると思っています。

ではなぜ、今回こんなことを書こうかと思ったかというと、(ここからは個人的な偏見が相当含まれているので、気分を害したくない方はお読みにならないでください)従業員に対して愛情がある経営者さんを見ていて思うのですが

愛情=

  1. 皆で力を合わせて頑張る。
  2. 従業員を褒めて伸ばせ。
  3. 従業員の笑顔を、引き出せ。
  4. 治療技術を伸ばし、患者に貢献できれば成功できる。
  5. 一生懸命頑張れば、報われる。

というような、感じのご意見を持っていられるように感じます。このような、意見に相当違和感を感じております。治療院業界だけでなく、他業種も含めて会社の利益にも重要視される会社が大半です。そんな世の中で、従業員に対して愛情を持って接すること(時間、お金を投資する)経営者さんは本当に素晴らしいと思います。

これまで、他業種も含めて様々な会社で働いてきましたが、残念な人間は山ほどいます。以前からずっと申し上げていますが、治療院業界は独立傾向の高い業界です。円満であろうが、トラブルであろうがあなたの院を卒業する確率が高いと思います。

であるならば、経営者が従業員に対して何か出来ることがあるならば、院を卒業した後の世の中のことを教えてあげることではないかなと思います。

 

従業員に教えるべきことはこんな感じはどうでしょう?

先ほど書いた「頑張れば報われる」的なことが、院を卒業した後にリアルの世の中を生きていけるならば問題ありません。残念ながら、そうではないですよね。経営者のあなたならば知っているはずです。

本当の世の中は、汚いこと、嘘、が沢山あって、全くフェア―ではないし平等でもありません。頑張っても報われないことは沢山あって、ちょっと気を抜くと騙されることもあります。かといって、諦めるわけにもいきません。(世の中終わっているとか言いたいわけではありませんので、あしからず)

治療院業界のノウハウもネットの普及とともに凄まじい勢いで進歩しています。あなたの院の従業員が独立する時には、今よりももっと厳しい時代になっています。従業員に対して愛情があるならば、少し考えていて下さい。今の状況で、従業員が独立した後のことを。

こと経営に関しては、先行者や知識、資金を持っているものが圧倒的に有利で全く平等ではありません。

仮に今あなたの院に素晴らしい、従業員ばっかりだとしても、世の中はモンスター的な従業員も沢山います。モンスター従業員にやられて、閉院に追い込まれた院もこれまで見てきました。

本当にに教えなければいけないことは、頑張れば報われるということではなくて、世の中の厳しさや、その中での生きていく方法、本当の意味での愛情ではないでしょか?

私の少ない経験上でのお話になりますが、ヒトは厳しくしても退職する可能性は低いように感じます。もちろん、なぜ厳しくする必要があるのかを伝えても、退職するヒトはいます。

ですが、厳しい=退職者が多いということは成り立たないと思います。従業員が院を退職する時は、院や経営者に失望した時、学ぶべきことが無くなった時ではないでしょうか。この傾向は、努力を惜しまない従業員に強い気がします。あなたの院の従業員を信用してみても大丈夫だと思います。

世の中は厳しくて当たり前、仕事は大変で当たり前という、当たり前の現実を教えてあげて欲しいと願います。

 

経営者さんガツンとやったて

具体的に何をすればいいかとなると、日々の業務水準を上げて行く以外にないと思います。「そんなことでは世の中通用しない」ということを教えなければいけません。日々の業務水準を上げていくには、何よりも経営者の覚悟が必要です。外部研修や優れた経営者のセミナーにいくら経営者や従業員が出席したところで、現場には勝てません。毎日の積み重ねには勝てないということです。

ダメなことはダメと言うべきです。決して一生懸命頑張ったことを褒めるべきではないと思います。世間に出れば誰も褒めてくれません。自分で考えて、自分でリスクを負って行動する事が当たり前です。

今後独立するならば、従業員から経営者に立場は変わっていきます。誰も褒めてくれないし、経営者として孤独と向き合って行かなければいけません。過保護に育てすぎると、後々苦労するのは従業員になります。

治療院業界では、円満退職と言うことが非常に少ないように感じます。出来れば、退職日を迎えた時にお互い感謝の気持ちで終われると、こんな素敵なことはないかなと思います。

世の中の厳しさ、仕事の厳しさ、ヒトを雇うということの責任を日頃の業務の中で教えていかなければいけません。業務水準が上がると、院の業績も間違いなく上がっていきますし、従業員の為にもなる、WIN/WINで素晴らしいと思います。

とこんな感じで、今回はおセンチに偏った理想論を語ってみました。

最近、女王の教室レンタルでを見ましたが、なかなかよろしいですよ。著作権に気を付けながら・・・


勉強はしなければいけないことではなく、したいと思うものです。  引用:女王の教室

最後は女王の教室風に

想像できる?世の中に出て自分で独立すればもっと厳しいことや、現状の知識では解決できないこと、汚いこと、裏切りは沢山ある。大切なことはそんな、世の中でキレイな部分だけを見せるのではなく、そんな局面が来た時に自分で勉強し、自分で考え、自分で解決する力が必要だということを教えることです。

風ではなく、大半が女王の教室になってしまいました。チャンチャン


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