7月も終了し、良くも悪くもこれまでの成果がしっかりと出たことでしょう。とある治療院さんでは客単価7,000円オーバーで通院頻度も目標値をクリアされました。あれやこれやと行動された結果です。

よく「整骨院、暇」とか「整骨院、これから」などのキーワードで検索に引っかかっていますが、整骨院は特に保険に依存しているので間違いなくいえる事は新しい取り組み(変化)をしていく事は必須だと思います。これまでの方法で売上高を伸ばすのではなくて「新しい取り組みが出来ているか?」を経営者がしっかりと向き合わなければいけません。

整骨院だと特にですが、広告費をしっかりと運営出来ていれば治療院広告費売り上げの何%?について考え方を変える。運用しようでも言いましたが、赤字や暇な状況から抜け出すのはそんなに難しい事ではないと思います。重要なことは新しいことにしっかりと取り組むこと、やりにくいことでも逃げずに取り組む。

新しい事にしっかりと時間と資金を投資し日々過ごしていれば、治療院業界で負ける可能性は非常に低くなります。保険に依存し「請求金額が下がった」「請求部位数が厳しい」「交通事故も・・・」と他者が決定権を持っていることに依存している状況から一刻も早く抜け出すことをお勧めいたします。

この新しい事とは、資金を投資して「新しい店舗を出す。」ということではありません。厳しいことを言うと出店は金さえあれば誰でもできます。これはどちらかというと、これまでの取り組みの延長線上です。

ということで、分院展開を開始する前のチェック事項をザックリと書いてみます。何事も成否の大半を決定するのは準備力です。もう一つ二つ重要なことは、現状を正確に把握する事と現実は厳しいという事を理解することだと思います。

綺麗ごとだけでは済まない事がやっぱりあります、少しでも綺麗ごとで進めたいならば現状を正確に把握し、現実をしっかりとみて準備を進める事が必要です。

重要なことは準備力!!

分院展開チェック事項

治療院業界ではブーム的に分院展開が進んでいますが、短期的に成功させることは出来ても長期で見ると爆弾を抱えながら進んでいることに気付いて欲しいなと規模が大きくなればなるほどドンドンリスクは大きくなるので。

1店舗や2店舗目がそこそこ利益が取れて規模拡大を狙いたい気持ちは分かりますが、1~2店舗程度とそれ以上になると特有の集団心理が異なってきます。はっきり言うと全くの別物だと思っておいた方が良いでしょう。

チェック1.数字分析を行う。

このブログでもずっと言っていますが、数字分析は必須項目です。数字とは組織における共通言語で、数字が無ければある人は日本語である人は英語でまたある人はフランス語で何て事になります。

経営していくならば数字分析は「やたっ方が良い」レベルではなくて「やって当然」レベルの作業です。「私は治療家だ」という方でも当たり前にすることだと思います。自分たちが行動した結果がどうなったのかを正確に把握するには数字以外にないと思います。

念のためにもう一つ、各種数字を集計したからと言って業績が改善されるわけではありません。そこから状況を正確に読み取り改善策を出せてそして行動することで初めて改善されます。

数字並べて「う~ん?」と悩んでいるだけでは何も変わりません。数字集計もせずに感覚でやるよりはよほどましだと思いますが。

チェック2.集客をしよう。(広告費を運用しよう)

ここで言う集客とは「○○名集客できた」とかではなくて、しっかりと広告費を運用しプラスを出し、各種広告の特性を理解し自院に合うように運用することです。

正直、立地条件が良ければ店頭だけのでも十分な集客が出来るところもあるでしょうが、今後分院展開を狙うならば非常事態を想定し対応できるようになっていないといけません。リスティング広告の設定も、何なら最低限のサイト作成は自分で行えるようになると非常に強いです。

整骨院で初診料を下げて(違法行為)「集客できてます」と言われても、「そうですか、まあ頑張ってください」としか言えません。どうやら独自のルールがあるようです。

広告費にいくら使って、いくら回収できているのか、また回収期間はどれくらいなのか?数字分析を行いゴリゴリ修正することでドンドンブラッシュアップされていきます。

広告費を使っても、その後の数字追跡を行わないと今後無駄な事に行を使い続けることになります。単純にも勿体ないですよね。

チェック3.目標の人時生産性を設定しクリアする(最低ラインは3,000円かな)

規模拡大をするならば労務問題も必ず出てきます。それらの対策は規模が小さい間に行っておきましょう。規模が大きくなり修正を掛けていくのは骨が折れます。これが出来なくて放置されている院も少なくないと思います。

人時生産性の計算方法は調べていただいて、時代のせいか長時間労働経営のリスクはドンドン大きくなっています。(他業種を見てもそうですね)最低限の労務環境を確保するための価格設定等を人時生産性を考慮して戦略を立てていく必要があります。

「他店が○○円だから」「○○円にしないと集客できないから」などの理由で価格を決めていては人時生産性を上げていくことは出来ません。

知恵をアイデアを振り絞って考えましょう。これは従業員に相談する事でもなければ意見を受け入れる事でもありません。そこまで考えて出来る従業員はかなり貴重な存在だと思います。これは経営者が一人でする作業だと思います。

チェック4.マネージメントを習得しよう。

マネージメントと言うとなんだか複雑に感じるかもですが、まずは手始めにやることは何でもいいのでルールを決める。それを徹底して守る。この習慣を院で当たり前に行えるようになりましょう。

「決めた事を続けてやる」という継続力です。これが出来なければ、マネージメントは先に進みません。「従業員に任せてます。」なんて聞きますが「任せるな」という事です。

院の中でルールがあり、まずはそれをしっかりと遂行できるようになる、その後、指導できるようになる。そして、ルールが作れるようになる。という流れです。

新しいことを取り入れたものの、半月もたてば誰もやらなくなっている何てことでは話になりません。

 

まとめ

ということで、何だか難しそうに感じた方もいるかもですが「急がば回れ」です。

行動した結果を数字でしっかりと事実を認識し、広告費を運用できて、人時生産性を考慮し価格設定が行えて、マネージメントが行える。

ということが出来てから、分院展開を進めると大事にはならないと思います。これかが出来ずに行うと破裂した時に大事になります。

しつこいようですが、何はともあれ準備力です。

 


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