組織力を上げる方法（内部環境編）

新年早々過去を振り返るのもなんですが、ここ最近治療院業界だけでなく世の中全体的に過剰サービスによる負担についてサービス受給者側も気づくようになり色々と問題視されてきています。Amazonの繁栄と共に配送業者さんへの負荷や正月で言うと福袋などの正月営業も様々な意見があるようです。利便性が上がったツケは必ずどこかに来ています。これまではそれを見ずに済んでいましたが、これだけネットで手軽に情報が拾えるようになりサービス受給者側も色々と考えるようになってきています。

この傾向は治療院業界も関係のない話ではなく、生産性の問題による待遇面の問題に従業員さん側も気づくようになってきているように感じます。（良いように使われているだけじゃない？的な感じですね）仕事なので頑張ることが報われない事も多いのですが、従業員時代に耐えて報われる見込みが無い状態で頑張り続ける事は容易な事ではないでしょう。

そう言った意味でも生産性の向上は今後の治療院業界の大きな課題となると思います。

さて、本題に入りますが組織力を上げる方法になりますが長期的に強い組織を作るためには個人の能力に依存しないことがまずは重要になります。「その人が抜けると・・・」とならないように注意をして組織の舵取りをしていきましょう。個人の能力に依存しないために全体の底上げが必要になります。

組織の底上げをするためには

「やって当たり前」の環境を作ってしまうことです。「やって当たり前」という事は「長時間残業する事が当然」という意味ではありません。一つ一つの仕事の精度や考え方などを上げていき「これくらいの精度でやって当たり前」の環境を作っていきましょう。

これまで様々な業種で働いてきましたが、社内書類で記入漏れなどの不備があるだけで始末書的なものの提出を求められた会社もありました。

仕事の基準を上げていく事で、他の仕事への意識が変わり全体的な精度が確実に上がっていきます。これは間違いありません。画期的な方法を探すよりも一番効果がある方法かもしれません。

「やって当たり前」を浸透させるためには

これはシンプルで経営者や幹部などが率先してやることです。下の従業員さんだけにやらせようとしても上手く行きません。経営者や幹部クラスがしっかりと意識を変えて仕事することからはじめてみて下さい。

「良い職場環境＝従業員さんのやりたい事をさせる」ではありません。

強い組織を作るために「やって当たり前」の環境に変えていき、仕事の基準を上げていきましょう。新年を迎えて組織の基準を変えるには良い機会ではないでしょうか。

環境に適応するにはそれなりの時間が掛りますが、人は環境によって形成される部分がある事も確かな話です。人を変えようとせずに環境を変えていきましょう。