さて売上げアップに関係ない内容が続いていますが、お許しください。治療院業界で非常に多く発生する雇用問題についてちょこっと書いてみます。私の少ない経験の中の話になりますが・・・決めつけたっぷりで行きます。

治療院業界だけでなく、飲食業界、美容院業界、漫画業界など人的資源と売上高が比例する業界では労務トラブルが発生しやすいです。根幹にあるのは「好きだから我慢するべき」とか「修業が必要」とか「そういう業界だから仕方がない」などが経営者さんの言い分としてよく耳にします。

労務トラブルを起こさないために必要なことは「労働者側の自主性」が必要です。「修業が必要だ」「我慢が必要だ」と必要性を理解している人材を集めれば、よほどのことがない限り労務トラブルが起きる事がないと思うのですが。好きでやる分には問題ない。

しかし、人材不足をどの業界も深刻な問題として抱えているので、安易に採用したため「こんなはずじゃなかったトラブル」が多発しているように感じます。応募があればしっかりと採用までに素質、資質を判別せずに安易に採用すると、採用後に雇用者と労働者の間で相違が起きて労務トラブルが起きます。

残念ながら何も考えずに応募してくる人材が多いのも確かですし「残業代が・・・」という労働者側の意見と「修業することはこの業界では当然」という雇用者側の意見が相違しトラブルになります。この辺の双方の意見の(感情論にならないように)根幹に労基という法律があります。

なので、採用までに院の理念等をしっかりと打ち出し求人を行い、採用までにしっかりと手間暇を掛ける事で労務トラブルを減らすことが出来ると思います。

で、採用を慎重に行ったとしても「・・・」的な事を100%防ぐことは出来ません。正式採用後の雇用側、労働者側の心得を変えれば採用後のトラブルが減るのではないかと思います。

雇用関係は五分五分が基本「お互いに利用する」の意識があれば良いのにな♪

退職の申し出が実際に労働者側からあった際や雇用者側からの厳しめの通達がった場合にシバシバ起きる事ですが

  • 「信用してたのに」
  • 「今まで院のために頑張ってきたのに」
  • 「いくら人材育成に投資してきたと・・・」

などの意見をこれまで私は度々聞いてきました。どちらの意見もわかるのですが、双方「これまで○○してきたのに」という認識で判断するので話がややこしくなると思います。

そもそも論ですが雇用関係は五分五分であるべきです。そこから考えると「これまで○○してきたのに」ではなくてお互いにメリットがあるから雇用関係が成立すると思うのです。労働時間など無視で手技勉強を長時間必要になる院でも労働者側にとってそこで労働するメリットがあれば何の問題が起きにくいと思います。(程度があると思いますが)

雇用関係が破たんするときは双方間で働くメリットがなくなった時に、不成立となります。と考えると労働者側は、労働力を提供することで院にメリットを与えます。雇用者側は、提供された労働力を金銭に変えることで労働者に賃金を支給するメリットを与えます。その他、待遇面以外にも経験値をなどを与える事が出来ると思います。

雇用者と労働者側双方間でラブラブ関係を気付くための努力が必要で、片思いになった瞬間に関係性は破たんすると考えると分かりやすいですかね。お互いに必要だから関係性が続くというシンプルな話だと思います。

極論ですがこんな例えいかがでしょう?男女の交際関係で考えて見よう

例えば、交際関係にある男女一組がいるとしましょう。女性側が男性側に好意(関係性を保つメリット)がなくなった場合には、どんなに男性側に気持ち(関係性を保つメリット)があっても関係は破たんします。

この場合に「これまで○○してあげた」などの理由で引き止めることは出来ませんよね。(言いすぎ、やりすぎになるとストーカーになります)それどころがドンドン気持ちは遠くなってい行きます。「雇用関係と男女関係は違う」の意見は分かりますがあくまでも例えです。

こんな感じで、雇用関係は五分五分で相思相愛(互いにメリットがある)の場合に関係性が成立します。関係性が破たんしないように双方の努力が必要で、努力をしないまま気持ちが覚めてから大騒ぎしても時すでに遅しです。

よくある双方の言い分ですが

雇用者側の言い分に思う事

「これまでいくら投資してきたか」ですが、治療院などはそこそこ稼げるまでに院にもよりますが時間が必要です。この気持ちはわかるのですが、人材雇用のリスクは労働者からすると知ったこっちゃありません。院の状況を見極めて、慎重に雇用する判断することは経営者が抱えるべきリスクです。

稼げるようになるまでに時間が必要なことなどは、全て経営者さんが招いた結果になります。それが嫌ならば早期戦力化できる仕組みを作り必要があります。

労働者側の言い分に思う事

「これまで頑張ってきたのに」「人の何倍も頑張ってきたのに」「残業時間が長い」的な事ですが、これらに関しては実際に働く前に見抜く力が必要です。人並みに働くことが出来るまでは、やっぱりどこかで労働時間を度外視で働く必要があります。(人から強要されるべきではありませんが)

仕事出来ないのに「残業代が」と言っても、目の前の状況は変わると思いますがその先に成長するために、今よりも考えて仕事する必要性はどこかで出てきます。

残念ながらあなたが給料の何倍も稼いでいたとしても、それが全て待遇に反映されることはありません。給料を上げるためには「あなたにしか出来ないこと」を作る必要があります。そのためには今何をするべきかを本気で考えて動く必要があります。

我慢しても何にもならない我慢はするべきではないですが、やるべき我慢はきっとあります。そこをしっかりと見極めないとただの時間の浪費となります。これは悲劇だ。

皆と同じようにする事が正解ではない事も多々ありますし、出世レースにエネルギーと時間を使うと独立時に後悔することになります。

 

好き勝手に偏見たっぷりに書きましたが、モンスター的な雇用者や労働者がいるのは確かです。それ以外を除いてですが、双方が相思相愛関係を保つ努力が出来れば、労務問題は減少すると思います。片方しかメリットがない状況では関係性が成り立たなくて当然です。

努力してそれでもダメなときには、お互い少しでも気持ちよく関係を終わらせる方が良いと思います。最後に気分が悪いことにならないようにしましょう。

てな感じで綺麗ごとを書いてみましたが、こんなに綺麗ごとだけでは済まない時もあると思います。双方どうしても助けてほしい時があると思います。そんな時には、これまでの関係性が発揮されるときです。法律を持ち出したりなどの事にならないように、話し合いで済むようにしましょうね。

とにもかくにも、お互いに「利用する価値」があるように努力することでラブラブ関係が保てると思います。


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