介護事業ブームがすっかり去り、分院展開ブームが続いています。メリットだけのことは殆どありません。大半がメリット、デメリットが存在するのでそれらをしっかりと認識したうえで重要なのは選択することです。
先日介護事業をされている方とお話させていただきましたが、ゴリゴリの機能回復をしている施設だと転倒等による訴訟リスクを抱えながら事業されていて、リスクを避けた方が事業的には安定するという矛盾があり、どの業界も色々大変だなと感じました。その経営者さんは、方針を変えるつもりがないようでしたがこの辺の矛盾は本当に何とかならないかなと思います。
介護報酬に改定もあり、介護業界自体も苦しくなってきていますね。
一人治療院、分院展開それぞれメリット、デメリットが存在します。良い部分ばかりを見て選択することが一番危険だと思います。あなたが持っているリソースや理念の部分を踏まえて選択することがベストだと思います。流行りなどで選択する事では無ないかと思います。
個人的には店舗増やすのではなくて、一院の規模を拡大することがマネージメントや理念的な事を踏まえると適している方が多いかなと感じています。ということで「新規事業スタート時に心得ていた方が良いかもよ」的なことを書いてみます。
第一案は失敗する前提で、第二第三案を用意しておこう
今回の内容は金が余って仕方がないという方には参考にならないかもです。新規事業をスタートする際に多いのが、アイデアに対して盛り上がってしまい成功するパターンが頭の大半を占めてしまうことです。
- 既存店舗で成功した方法
- ○○院で成功した方法
- 突然、降りてきたビックアイデア
などなど、これまで何度も言っていますが院ごとに状況が違うので１００％の成功はありえません。勿論、ある程度経営者さんがコントロール出来る部分で業績を上げることが出来ていれば失敗する確率は非常に下げることは出来ると思いますが。
新規事業をスタートする場合には第一案は失敗する前提で準備を進めて行くことが結構大切で、これをしておくと第一案が失敗したときに「こんなはずじゃなかった」的な動揺が出ません。
成功が頭の大半を占めた上で失敗をすると、冷静さを欠き次の案や準備を進める事が正常に出来なくなります。スタート前に「○○失敗したら次はこれ、それがだめなら次はこれ」くらいの感覚で準備を進めておくと資金的にも精神的にも失敗する確率を抑えることが出来ます。
新規事業の成功のポイントは「次どうすれば良いか、わからな～い」にならないことが大切です。そのためには
- 失敗を前提に進めること
- 準備力
- 即時修正するための行動力
後はあれば安心資金力です。www
資金力があるならば、急いで黒字化する必要もないでしょう。抜群の安定感を見据えての「一年後に黒字化」でもいいと思います。早期に黒字化する事だけが優秀と一概には言えないんですけどね。
一つ目の計画を進めるうえで頭の中で次の計画案と作業割り当てなどを考えておくことが大切です。資金に余裕がないならば、損益分岐点を極限までに抑えて見通しが立ってから規模拡大する事が賢明だと思います。
以下に冷静に、新規アイデアに溺れずに慎重に慎重を重ねて計画を進めて行きましょう。
石橋を砕けるまで叩くくらいで丁度良い？？
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