商圏 photo

治療院の集客もある程度予算を割くという事が当たり前になってきました。そうなると同じもの(正確には同じように見えるもの)を売っていると露出量が集客数としての差になります。これから広告費の運用を開始しようと考えている方には厳しく感じるかもしれませんが、冷静に業界の動向を踏まえたうえで開始して欲しいと思います。

各広告媒体は「売れないものが売れるようになる」という魔法のツールではない

広告を利用した当初に「全然、集客出来ない」という声を聞くことは少なくありません。チラシ、リスティング、タウン誌などの広告媒体はあくまでも広告を見てもらう為のツールで、売れないものが売れるようになる魔法のツールではありません。多くの人に広告を見てもらいながら「売れる」状態まで改善を繰り返す必要があります。

売れないならば売れるように改善しようというシンプルな話ですね。売りたいものを欲しい人が必ずいるとは限りません、正確に言うと価値が分かれば欲しい人はいますが、その価値が伝わるとは限りません。圧倒的にこの部分が不足しているのではないでしょうか。

治療院業界全体で言えることは「価値を伝える」という努力がまだまだ少ないように感じています。これだけ店舗数が増えてくると一般の方は選択基準が分かりません。「価値を伝える」という事を怠るとどれだけ技術的なことに拘りがあって、勉強していても売上という結果が付いてこないのはこのためでしょう。

技術的な事も大切ですが、営業活動も同じくらい大切です。

広告は露出量も大切だが、それだけでは今後厳しくなる。どこも同じように見える問題

整骨院や整体院の数は飽和状態となっています。また同じような状況はコンビニ業界も通じるところがあって、価格と利便性という事が店舗利用する際の選択基準の大半を占めます。

あなたがコンビニを選ぶときの選択基準は「利便性が良い」という事が大きなウエイトを占めているのではないでしょうか。(拘りのコンビニがあるならば別ですが)

同じような整骨院、整体院ならば価格が安いところや利便性が良い法を選ぶという当たり前ですが、厳しい現実があります。どこにでもある整骨、整体院などでは「露出量×利便性」が顧客の選択基準になります。

資金面に余裕がある院は「露出量×利便性」で勝負して利益を確保するという方法もアリだと思います。しかし個人院は少し視点を変えて院を作ってみてはいかがでしょうか。近所にコンビニがあるのに一駅向うのコンビニに行く人はよほどの理由がないかがりいないという事です。

どこにでもある問題から抜け出すには商圏を広げるという視点を持つ

まずは「どこにでもある治療院」で勝負するのかを決めなければいけません。これは「どちらが良い、悪い」という問題ではありません。しっかりと選択しておかないと後々ブレブレになり、結果どっちつかず何て事にもなりかねません。

商圏を広げるために必要なこと

これは簡単でオンリーワン(独自性)を作れるかです。そこでしか買えないものを作る必要があります。正確に言うとそこでしか買えないいうイメージを打ち出す事が必要になります。商圏を広げることが出来れば1時間以上かけて来院してくれる何てことも珍しくなくなります。これは都心部や地方でも変わりはありません。

飽和状態の整骨院、整体院が商圏を広げるためにはオンリーワン(独自性)が必要になりますが、オンリーワン(独自性)を作るためには2つのステップが必要になります。

それは「オンリーワンの商品である(正確には見える)、オンリーワン(独自性)を伝える」という2つのステップになります。これは全く別の作業になります。どれだけあなたに拘りがあってもそれが伝わなければ商圏を広げることは出来ません。オンリーワンの商品があり、オンリーワン(独自性)を伝える技術がある事ではじめて商圏を広げることが出来ます。

オンリーワン(独自性)の商品が無いという方へ

治療院の独自性が無いという方も多いかと思いますが、ここまで書いたようにぶっちゃけて書くとオンリーワンの商品である(正確には見える)」という事が重要で「見える」必要があります。そのためにやるべきことは院の拘りを打ち出しましょう。

拘りを打ち出すという事は「○○専門」や「冷やかしごめん」などでは不十分です。そんなに甘くはありません。「露出量×拘り」が揃う事で商圏が広がります。

「多くの院がやっていない事を徹底してやる」という事が必要になりますが、拘りを量、質ともに継続して打ち出すことが出来ている院はまだまだ少ないと思います。

自院の拘りをコンテンツとして積み上げて、それを広告として打ち出すことを規模が小さな院は戦略として考えてみてはいかがでしょうか。簡単じゃないけど、やる価値ありです。

追伸

何度も書きますがオンリーワン(独自性)を打ち出すことが必ずしも正解という事ではありません。選択の問題で、どちらの道で勝負するのかです。出店環境が恵まれていない院は同じように見えて利便性が高い院と勝負して勝てるわけがありません。あなたの院を選ぶ理由をしっかりと打ち出していきましょう。

これが出来れば数字は動きます。すぐに結果が出るようなものではありませんので、根気がある方は取り組んでみて下さい。「人は必要性を感じれば遠くでも通う」で終了させて頂きます。


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