「治療院を繁盛させたい」多くの方が望まれているかと思います。「繁盛治療院がやっている○○」的な事を一度や二度見たことがあると思いますが、今回はリピート率についての話になります。
- リピート率が高い=繁盛院
- リピート率が低い=暇な院
↑のようにシンプルな結果にはならないことの方が多いです。
数字で見る経営状態に実態
繁盛している時期には数字の集計をしていないという事も少なくないのが実情ではありますが、↑の公式が成り立たない事も多いという例を数字で説明していきます。「こういう可能性もある」という事でお読みください。
①リピート率50%のA院(繁盛院)とリピート率50%のB院(暇な院):客単価は同じとします
同じリピート率ですが売上高では大きな差となります。なぜこのような差が生まれるのでしょうか。
- 毎月新患数50名のA院:リピート率50%・25名が残る
- 毎月新患数10名のB院:リピート率50%・5名が残る
同じリピート率ですが残る患者数に5倍の差が生じ、この差が大きな差となります。ではB院がリピート率100%になったとしても10名しか残りません。B院がリピート率が100%になったとしてもA院には遠く及びません。またリピート率を100%まで向上させるという事は一朝一夕では出来ることではありません。
リピート率は重要だが優先順位がある
①のようにリピート率を劇的に向上させても売上、利益に大きなインパクトとならないこともあります。重要なことは「今、何をすべきか」という事を正しく認識する事です。ウォーレン・バフェット ではありませんが「やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない 」というやつですね。
新患数がまだまだ少ない院がすべきことは
- 患者数を増やすための施策を最優先事項
- リピート率を上げる
の順で院のエネルギーを投下してみて下さい。「一番インパクトがある事に集中する」という事をどれだけ実践できるのかが重要になります。経営状態が厳しい院は必要のないことにエネルギーを投下する余裕はないはずなので、騙されたと思って新患数を増やすための施策に力を入れてみて下さい。
ニュースレター、サンキューレター、顧客管理ソフトなどについて
これらの施策を否定するつもりはありませんが、多くの院では必要のないことだと思います。新患数や客数が少ない状態でこれらの施策を取り入れても思ったようなインパクトになることは難しいでしょう。
何度も書きますが「売上、利益に一番インパクトが出る事に集中する」という事に集中する時期と長期展望の施策に向けてエネルギ―を投下する時期なのか院の状況を見極めて院の舵取りを行っていきましょう。
これからの治療院経営について
治療院経営の施策として次々様々な手法が出てきます。この流れは今後増々加速して何に手を付ければ良いのかわからなくなる事もあると思います。どんな施策にしても2つの段階が出てくると思います。リスティング広告、ニュースレター、サンキューレター、顧客管理ソフト、SEOもどんな施策も治療院経営においては一つにしかすぎません。
「○○すれば売上アップ」というほどシンプルなものではありません。まずは「継続する」という事に力を入れてみて下さい。
- 継続し習慣化する時期
- 習慣化して戦略や戦術として成り立たせる時期
もちろんバブリーな施策も今後出てくるとは思いますが、長くは続かないので「継続して習慣化する時期」について考えてみて下さい。一日に1時間いや30分でも構わないので、これまでやったことのない事に時間を割いて継続して下さい。数ヵ月続けることが出来ればきっと何か見えてくると思います。
無料プレゼント:治療院安定経営に必要な4つのポイント
長期的に治療院を安定経営させるために必要なポイントをお伝えします。
・スタッフ採用前に準備しておくべきことは?
・メニュー価格設定をする基準とは?
・治療院営を最も不安定にさせる原因とは?
などなど、長期的に院を繁栄させるために必要なことをお伝えします。
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