店舗外観デザインを外観施工業者に相談しに行った時の話

以前「開業でもしようかな」ということで、とある治療院専門の外観施工業者さんにアポイントを取り相談しに言った時のお話です。一時期というか、今でもですが、治療院の外観をオシャレにすることが流行しました。

外観デザインをオシャレにすることで、どのような集客成果が出るのかなという半分冷やかしで施工業者さんには申し訳ないですが「一度気になると、治まらない」ということで開業相談ということで話をきかせて頂きました。

事務所はさすがコジャレていました。これまでの実績の写真が所狭しと壁に貼られていましたが、正直どうでもいい。

なぜ、外観デザインを変更するのですか？

色々、開業予定日や予算等色々と質問をして頂きました。１つの質問で空気が一変しました。その質問とは「どのような外観がお好みですか？」この質問に対しての私の回答がまずかった。

「私の好みはどうでもいいので、どのような外観がどのような成果を出しているのか、具体的な事例を教えて下さい」

この質問が気分を害してしまったようです。でも、この質問普通じゃないですか？集客をするために、外観を大金掛けて施工するのですから私の好みはどうでもよくないですか？

この業者さんを選んだ理由は、新規出店だけでなく、既存院の外観変更実績が非常に多かったので選ばせて頂きました。事務所の様子を見てみると、非常にお忙しそうでカレンダーにビッシリ施工予定が記載されていました。

空気が悪くなってからは、話が変な方向に・・・

• 業：院を経営されていくうえで何が一番大切ですか？
• 私：売り上げです。
• 業：売り上げさえ上がればいいのですか？
• 私：そうです。
• 業者：以前担当されている、○○院の経営者さんはものすごく従業員を大切にされていて、JALの稲盛さんも従業員の方を大切にされていますよ。お金だけが目的だと、良い経営が出来ないのではないですか？
• 私：内心（経営方針についてのアドバイスは求めていないねんけどな）と思いつつ。そうですか、でも○○院さん長時間従業員働かせていますよね。売り上げが低いからそんなことになるんじゃないですか？経営方針はどうでもいいので、外観変更後や開業時の集客数の変化や、年齢層の変化を教えて頂けませんか？
• 業：かしこまりました。詳しく計測していないので何とも言えないですが、既存院の外観変更後は「年齢層が少し低くなった」「女性の患者さんが増えた」という声をよく頂戴します。また、開業時お手伝いさせて頂いたところでは、外観だけでなくチラシの配布等もサポートさせて頂いています。
• 私：チラシの反応率はどれくらいですか？（この辺りから業者さんの顔色が悪くなってきました。）
• 業：そうですね、プレオープン時に８０名程度集客できています。
• 私：そうなんですね、肝心な反応率はいくらですか？
• 業：・・・・

とこのようなやり取りで、これ以上続けても進展がなさそうなので、変な空気のまま打ち合わせは終了。自分で言うのもなんですが、私のような対応は褒められたものではありません。

質問内容は、必要最低限の内容だとは思いますが（本当はもっと細かな数値実績を聞きたいところです）、相手の業者が答えられないと思った時点で、諦めるべきでした。

自分のことを棚に上げて言うと、売り上げアップや開業サポートをベネフィットとしてあげるならば最低限の数値は答えられるようにしてほしかったというところです。これまでの十分な数値実績が無いのに、なぜこんなに依頼があるのか不明です。

業者さんの名誉のために１つ、デザインセンスはすごくよかったので、キレイなデザインを望まれる方には最適です。

外観変更売り上げアップが希望ならば最低限この質問をしよう

• 外観変更後、集客実績の変化は？
• 年齢層、性別の変化は？
• これまで費用対効果は、どのように計測してこられましたか？

業者さんからすれば、うるさい嫌なお客となりますが、売り上げアップが目的で、質問に答えられない業者と取引すると後々後悔する事になるでしょう。オシャレな外観にすれば売り上げが上がるか？細かな数値を答えられない業者は要注意です。自分が行った仕事に対して、結果分析を行っていないようではお話になりません。

成功点は何なのか？改善点は何なのか？分析せずに仕事を続けている証拠です。売り上げを重視されている業者さんだと上記のようなう質問には即答できるはずです。せめて、答えられないなら「守秘義務があるので具体的な数値実績はお答えできません。」まあ、成功実績を隠す業者も少ないと思いますが。

ホームページ制作でも、外装業者でもそうですが、業者選びにはう質問力が必要です。最低限答えて欲しい質問は事前に準備しておくことをオススメします。質問に答えられないようならば、いくら安価でもその業者と取引するべきではないです。望んだ成果を得ることができないし、後々ガッカリする事になるので。