「１０秒考えても…無駄だ」からみる治療院経営者真の役割

先日、孫正義さんの仕事術が紹介されていました。

「１０秒考えて結論が出ないことは 考えても無駄」

PHP Biz Online 衆知

「すぐやる」ことに関して、私が孫社長から一番影響を受けた考え方は、「10秒考えてわからないものはそれ以上考えても無駄」という姿勢です。

やってみればわかりますが、10秒間１つのことを考え続けるのは案外難しいものです。「昼食に何を食べるか」ということさえ、自分の頭という閉鎖された中だけで考えていたら、10秒も思考が続きません。

これはどんな問題でも同じです。たとえば「ある会社を買収するか、しないか」について、ひたすら時間をかけて考え続けたところで無駄。「買収するとしたら、資金調達はどうするか」「ローンにするか、証券化か」などと問題をブレイクダウンしていくか、判断に必要な権限と情報量を得るために今すぐ動くかしなくては、問題は前に進まないのです。

「孫さんが言っていた」の方が説得力があると思いますので「１０秒考えて結論が出ないことは 考えても無駄」を治療院経営に置き換えて考えてみましょう。

治療院経営者、真の仕事は問題を解決することではない

治療院を経営していると、集客やオペレーション、人材管理、財務関係等やらなければいけないことは沢山出てきます。そんな中で、年も明けて心機一転「○○を解決するぞ」と気合いを入れ直している方も多いのではないでしょうか？

そんなタイミングに水を差すようで申し訳ないですが、先ほどの孫さんの「１０秒考えて結論が出ないことは 考えても無駄」から考えてみましょう。治療院経営はスモールビジネスなので、全ての事を自分でやる必要があります。正確に言うと「全て自分でやらなければ」と考えがちになります。ここが大きな問題となります。

1. 問題解決の第一歩は、問題を正確に認識すること。
2. その問題を自院の戦力（経営者の知識、従業員の能力等）で解決出来るか？

まず、短時間で考えなければいけないことはたった一つ。自院で解決するのか、外注するのか？になります。一人治療院や従業員数名の規模が小さな治療院が規模が大きい治療院グループに唯一勝てるが物がスピードになります。

・問題解決は何よりもスピードを重視せよ

ということで、問題解決をする際にはスピードを重視しましょう。○○という問題を抱えている場合に経営者自ら知識をつけることで問題を解決するというやり方ではスピードが遅すぎるというお話です。

知識をつけるのは問題を解決してからでもいいのでは？

皆さんお気付きでしょうか？○○という問題を抱えていて、自院で解決できない場合に経営者が勉強して解決するというやり方は

• 問題を解決する
• 正しい知識をつける

あら不思議、問題が２つに増えております。これでは中々問題が解決できないのも納得がいきますね。当たり前の話ですが、「やりたいことではなく、やらなければいけなこと」から問題解決は手をつけていきましょう。

「え～外注するとお金かかるよね」にちょっと待った

問題解決の基本ですが「一番重要なことから手をつける」ですよね、ならば自院で抱えている一番重要な問題ならば多少の金銭を支払っても問題は早期に解決するべきではないですか？てな感じです。

そもそもの話ですが「やらなければいけないこと」ではなくて「やりたいこと」から手をつけている場合自分でもおそらく気付いていると思います。ですので「金銭を支払っても回収出来ないやろうな。」と薄々感じているのではないでしょうか？

「問題解決の基本」のまとめ

1. 問題を正しく認識する。
2. その問題を自院の戦力（経営者の知識、従業員の能力等）で解決出来るか？検討する。
3. 問題解決はスピード勝負。（お金で時間を買う意識はとっても重要）
4. あら不思議、自分で知識をつけてから問題解決しようとすると問題が２つに増えております。

経営者は何だかんだと雑務も含めて急がしいものです。そんな中で、知識をつけてから問題解決するというやり方では大半が問題解決まで至りません。

治療院経営者は勉強や情報収集とっても大切なんて言いますが、問題解決と勉強はまた別で考えた方が良いと思います。抱えている問題が大きければ大きい程です。

さあ、一度立ち止まって考えよう。「自分でやるべきか、外注するべきか」スピードを重視しよう。勉強は問題を解決してからです。

ゴリゴリ外注、ドンドン解決！！