photo credit: trawin via photopin cc

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本日、ニュースサイトで「有給休暇取得、企業に責任…時期指定義務づけへ」とのニュースを目にしました。治療院業界にとっても他人事ではないので少し考えてみましょう。

YOMIURIONLINからの引用です。

政府が26日召集予定の通常国会に提出する労働基準法改正案の骨子が明らかになった。

企業に対し、従業員がいつ有給休暇を取得するか時期を指定することを義務づけ、確実に取得させることが柱だ。働き過ぎを防止し、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の実現を図る狙いがある。

現行の法律でも、企業は従業員に有給休暇を取得させなければならないと定めている。しかし、従業員が自ら、いつ休むか時期を指定して請求することが前提となっている。従業員が請求しなければ、企業は有給休暇を与えなくても違法ではなく、取得率が低迷する要因になっている。

ということで、今までの従業員からの請求で有給所得の流れでしたが、これが院が時期を指定して有給の消化を促進していくという流れに変わるようです。

多くの方のコメントを見ていると

  • 民間に対して行政が介入するのはどうなの?
  • 仕事は回らなくなる(特に中小企業)
  • 義務化しても、罰則がなければ意味なし。
  • 新たな脱法行為が増えるだけ。

などなど、どちらかというとネガティブな意見が多いように感じました。有給消化が出来るようになるのは非常に良い流れだとは思いますが、治療院業界だけでなく中小企業は耐えることが出来ない企業が多いのでないでしょうか?

今回の案が正式に採用、不採用どちらにしても罰則が無い限り、あまり状況が変わるとは思えないというのが個人的な意見です。飲酒運転が罰則が強化されて減少したように、消化できる状況が無いのに義務化(やったらだめよ)しても、実践する企業が増えるとは考えにくいですよね。

労基、あはき法、保険取扱等も含めてこういった法律関係に対する反応は大きく3つに分かれます。

  1. 完全無視。「バレなきゃOK」
  2. 法令順守「決められたことは守る」
  3. 知らずに無視「どういった決まりがあるか知らない」

大まかにこんな感じで別れるのではないでしょうか?比率は別として守る人間と破る人間は必ず出ます。治療院業界も同様で整骨院では、骨折、脱臼等にしか保険請求を行わない整骨院もあれば「イケル間に行け」的な整骨院も沢山あります。

この類の話題は治療院業界でも度々あって「保険請求が出来無くなる」「○○はギリギリOK」「バレるとどえらい罰がある」「あはき法の広告制限がどうの」的な話が出てきます。

バレる、バレないという指標で判断すること事態どうなの?

「バレるからやめる。」「バレないからOK」という指標ではなくて、法的にOKか?を指標にして頂きたいところです。「バレなきゃOK」で行くならばやれる幅は広がります。

本当に広がります。とはいえ、完全真っ白で院を回していけている治療院さんはどれくらいの割合があるのでしょか?(こんな事を書くとドンドン嫌われます)

治療院コンサルタントのみなさんには特に「バレないからOK」の指標で動いて欲しくないところです。コンサルタント各位よろしくお願いいたします。

 

「○○には手を出さない」と決めたことをモチベーションにして欲しい

先ほどと重複しますが、法令無視や利益追求すれば売上高を獲得することは結構簡単です。そんな状況の中で「うちは儲かるのは分かっているが○○には手を出さない」と決めた経営者さん、この決断に誇りをもって行動するエネルギーにして下さい。「儲かることが分かっているのに手を出さない」なかなか出来る決断ではありません。

時には苦しい状況もあるでしょうし、その時に手を出さなかったということが胸を張れる時がきっときます。

これ書いてて思い出しましたが、その昔管理柔整師募集の面接に行った際にあまりの汚さに(当然のように話す)「履歴書返して下さい」と返ってきたことがありました。モラルというかその部分は経営者さんにより様々で大きく異なります。

ただ一つ言えることは「上には上がいるし、下には下がいる」これだけは間違いありません。治療院を経営している友人ですが「子供に胸を張って言える仕事をしたい」と日々悩みながら頑張っております。

何が正しいのか、何が悪いのか最終的には自分が決めることです。(もちろん、法令はありますよ)ただ、自分がやっていることは全て正しいという思い込みは非常に危険です。改善すべき点は常にあるこれは間違いないでしょう。

自分にはウソはつけません。気付かない振りは出来ますけどね。ということで、有給休暇が企業側が時期を指定して消化する事がどうやら義務になるようです。

さあ、あなたはどう判断する?

しっかりと利益獲得しておかないと対応できないですよね。考えて悩んで行動行動です。


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などなど、長期的に院を繁栄させるために必要なことをお伝えします。
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貴院の治療院経営に取り入れ、土台がしっかりとした治療院を作ってっください。xY1anecBTjhprv91409980744_1409980887 (1)


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