「治療院は供給過多になり、非常に厳しい」何て言いますが、ドコドコ店舗数を増やしている治療院もあれば、言葉通り店舗数の縮小や閉院という治療院さんもあります。

大手のグループに買収された治療院さんや、利益が取れていないという事で店舗数縮小などなど縮小にも様々方法があり直接関わりがある無いに関わらず縮小となると良い気分にはなりません。

■「規模縮小=悪」とは思っていないが、働いていた従業員を思うと・・・

様々な戦略があって規模縮小し他業種(介護事業、美容事業など)に転換、閉院していくという道を選択したと思います。それが悪いことだとは全く思いませんが、そもそも論で言うと「利益が取れなくなってきたから」が規模縮小の大きな理由となるはずです。

言い方を変えれば利益が好調時のように獲得出来ていれば規模縮小なならなかったはず。規模縮小となると既存店舗では働いていた従業員の解雇(全てでは無いでしょうが)が必須になるでしょう。事業をやるうえで利益獲得は最優先事項ではあります。

ですが、利益を獲得する為に従業員を解雇し事業の転換をする前に既存事業で利益獲得出来るように最大限の努力をして頂ければと思います。個人的な希望ですが。

風の噂でとある整骨院グループさんが縮小するという事を聞きました。チラッとサイトなどを確認させて頂きましたが数年前から変化なし(メニューなど)といった形でした。様々な理由で徐々に赤字化していき、挽回出来なくなって放置してコレ以上は存続できない(資金的な面で)という事が理由かなと思っています。

グループ全体で赤字化していった時点で「このまま放置しても、時間の問題」という事は分かっていたはずです。ならば、放置しておいても勝手に収益が上がることはないので早々に勝負を掛けて収益改善に向けて動き出せば事業転換という道は選ぶ必要はなかったかと思います。従業員もそのまま働き続けることが出来たわけです。

全く持っての大きなお世話ですが、経営者の怠慢以外の何物でもないのではないでしょうか?

治療院業界も厳しい何て言いますが、まだまだ儲かる商売だと思います。ですが、それには常に新しい知識を入れる事が必須条件になっています。若い経営者さんがドンドン成果を出しているのは頭が柔軟ということが要因だと思います。

「以前、成功していた」という概念では現状維持する事も出来ない状況になっています。俯瞰で物事を見て、常にアンテナを張って現場で実行し改善する。これが出来なければ、今後は存続は難しいでしょう。

全く関係もなく、大きなお世話ですが一言

こうなることは分かっていたんだから、もっとやり方あったやろ。「このままでは危ない」と分かった時点で動いておけば規模縮小は避ける事が出来た。それを邪魔したのは、経営者のしょうもないプライドのせいじゃない?

経営者なら事業存続のために、やるべきことは全てやってそれでもダメならば縮小するしかないとは思います。何にもせずに、放置してタイムリミットが来て終了は従業員にあまりにも申し訳なくないですか?「分からないと認める事、教えて下さいと頭を下げる事」これが出来ていれば未来は変わっていたと思う次第です。

全然一言じゃ無かったですね。関係ない整骨院グループさんですが、遠い意味でちょこっと関わりがあったもので少々熱くなってしまいました。

多店舗展開を進める経営者さんへ

治療院業界のブームでもあります。多店舗展開ですが、数値集計などを行っていなくても店舗展開が出来てしまうという事が業界自体まだまだ緩い証拠だと思います。

とある、大手の整骨院グループの経営者さんや幹部さんとお話しさせて頂く機会がこれまでもありましたが、基本根性論で動いているケースがホトンドです。

アニマル浜口的な・気合いだ!気合いだ!気合いだ!

それは置いといて、多店舗展開する事=成功ではないと思うのですが店舗数が増えて人の集まりが出来ると1~2店舗規模で経営しているのとは全く違う問題が多発します。それはドロドロする事も多々あります。

今一度、あなたの経営者としての方向性(こうありたい的な)ことをじっくりと考えてみましょう。そうすると店舗数を増やすことだけが道じゃない事も見えてくるでしょう。

なぜ、多店舗展開するの?

コレに対する明確な答えがやっぱり必要で、この部分が様々な問題が発生した時のベースの部分でなります。もう一度、考えてみましょう。

 

多店舗展開する前にマスターしておくべき最低条件

店舗を運営していると経営者さんの仕事は多岐にわたります。人材管理・集客・マーチャンダイジング等やるべき事が多すぎてゴチャゴチャしてしまいがちです。「多店舗展開するためには人材育成が必要だ」とか「マネージメントが必要だ」とかです。

その前に、これが出来ていたなければ他のことは全て中断してでもマスターして欲しい事があります。(今回のとある整骨院さんの規模縮小を見て再確認しました。)

客単価をコントロールする能力【自賠を除く】

これは今後、院を長期存続するためには必須の能力です。売り上げの公式、客数×客単価×頻度この3つの中で一番売り上げにインパクトがあり、気合いや資金投資するという事だけではクリア出来ないことが客単価になります。知識と経験値が必要になります。

治療院の状況に合わせて、客単価を上げたり下げたり出来るようになると、多少業績が傾いても立て直すことが出来ます。

という事で今後、長期的に繁栄していきたい。多店舗展開していきたい。と本気でお考えの経営者さんは全ての事を中断してでも客単価をコントロール出来るようになりましょう。その価値はあります。客単価をコントロール出来てから人材育成や自己啓発系のセミナーでもいいと思うのですがいかがでしょうか?自己啓発系はどちらにせよいらんけどね。

 

まとめ

  1. 多店舗展開を何故するのかを今一度再確認しよう。
  2. とにもかくにも、客単価をコントロール出来る能力を身につけよう。
  3. 整骨院で多店舗展開を進める前の一つの指標「客単価3,000円突破」出来れば3,500円突破。【自賠を除く】

これらが出来ていなければ、最優先にマスターする事をおススメいたします。経営者さん頑張ってね。

 


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