手技

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早くも三月になりましたが、皆さん調子はいかがでしょか。バタバタしているのでサクッと調べずに書ける内容で終了します。治療院業界でマーケティング等の業績改善のための情報が多く出回るようになったことで

「技術力がなければ繁盛しない」論と「技術力が低くても繁盛するよ」論があります。

さてこの論争については、皆さんいかがでしょか。私は当然のごとく「技術力が低くても繁盛するよ」論に賛成です。理由はシンプルで、技術力が平均的(平均以下)でも繁盛している治療院は相当数あります。(平均の定義はどこなのかはおいといて)技術力が低くても繁盛している院が実際に存在するので、議論するまでもないと思っています。

ではなぜ、この議論が出るかと言うとここで

「技術力が低くて良いと思っているのか?」に論点が変わっている

「技術力がなければ繁盛しない」論の方から反発の意見が出ると思いますが「技術力が低くて良い」という事ではなくて、「技術力が低くても繁盛する事は可能である」という事実を受け入れて欲しいなと思います。整骨院で「好立地+低賃金長時間労働」で利益を獲得するという方法などは、この典型例になります。技術力が高く一人で経営されている治療院と「好立地+低賃金長時間労働の整骨院」では、後者の方が売上高も客数も利益恐らく大きく上回ると思います。

「技術力が低くても繁盛するのかしないのか?」で議論がスタートしたはずが、途中で「技術力が低くて良いと思っているのか?」に論点が大きく路線変更しているように感じます。

「治療院が繁盛する」は、一つの要素だけで出来ているわけではない

引き続き「治療院が繁盛するためには、技術力が必要」に反論していきますが、そもそも治療院経営は技術力だけで構成されているほど単純なものではありません。立地条件やマネージメント、経営技術(マーケティングスキル)全般など、それ以外にも繁盛させるたに必要な要因は、複雑に因果関係を持っています。

「技術力」という一つの要素ではなく、「Googleのアルゴリズムは200以上の要因で決められている」のように、「治療院が繁盛する」も一つの答えで構成されているわけではありません。SEO対策も同様で「○○の方法は効果がある」「いや、○○の方法は効果が無い」などのように頻繁に議論が起きています。

同じように○○をしていても「△△をしていると○○は効果が出にくい」のように、多数の要因が複雑に絡み合っています。治療院経営も同様で、技術力だけでもなく、マーケティングスキルだけでもなく色々な要因が絡み合っています。

「技術力、マーケティングスキル、数値管理、マネージメント」これら全てが絡み合っていますが、一つのスキルを特化して強化し、他社を圧倒出来る精度があれば一つの要素でも繁盛する事は可能である。と考えています。これは技術力と経営技術ともに言えると思います。

「技術力があれば繁盛できる」も間違っていないと思いますが、本当に技術力だけで繁盛する為には、「少し勉強しました」程度では無理です。

「技術力だけで繁盛している治療院もある」の意見ですが、「技術力が、そこそこ高くても繁盛していない治療院の方がその何倍もある」です。

最近、治療院業界が他業種経営者やコンサルタントの参入により荒らされている?

的な意見をちょこちょこ見かけます。「治療家は患者さんの痛みを改善する事が役割だ」の方に響くのでしょうか。この意見に対して勝手に反論させて頂きます。

治療院業界はまだまだ緩いよ

他業種の大手の参入などにより、業界の常識が一気に変わる事はどの業界もよくある話です。そう考えると、治療院業界はまだまだユルユルだと思います。他業種の参入とはいえ、参入してくる会社の規模はたかだか知れています。治療院業界をひっくり返すほどのインパクトを持っている会社は、恐らく存在しないと思います。

超大手企業が業界に参入し、あらゆる地域で店舗を増やしていけば、個人経営の治療院は簡単に吹き飛びます。集客や経営するための資金やノウハウの規模が比較にならないので、現状よりも生き残っていく事は困難になります。

なぜ、大手企業が参入してこないのか

この理由は凄く単純で「参入しても金にならないから」というシンプルな内容です、先日、とある大手を相手にしているエンジニアの方と話していた時に「それだけのノウハウがあれば、治療院業界に参入すれば一気に知名度が取れるんじゃないですか?」と質問したところ「他業種に参入した方が売上高が伸びるので、遠慮しておきます。」という事らしいです。

なので、今後も営利目的で大企業が治療院業界に参入してくることは考えにくいです。金儲けだけが目的ならば、治療院業界には参入してこない(大手企業は)と結論付けさせて頂きます。

治療家と治療院経営は含まれている要素が少し違う

●治療家の定義(法的な解釈は置いといて)を勝手にさせて頂きます。

治療家:カラダの苦痛などを解消する活動をする人でいかさせて頂きます。

●治療院経営の定義

治療院経営:カラダの苦痛などを解消する活動を通して営利活動を行うこととさせて頂きます。

という事で、勝手に定義付けさせて頂きました。治療院を経営していく事は、当然のこのながら利益を出し続けなければいけません。

治療家に営利目的が入り、治療院経営となると「カラダの苦痛などを解消する活動」を重要視する人「営利活動」重要視する人に分かれていく事は世の中の常として避けられません。

情報を受け取る際に「営利目的の人達によって、治療院業界が荒らされている。だから治療家の皆さん頑張りましょう」というフィルターは必要ないと思います。

「営利目的の人達によって、治療院業界が荒らされている。だから治療家の皆さん頑張りましょう」というAさん「売上高を伸ばそう」というBさんがいたとします。

AさんBさん共に同じ情報を発信しても、「カラダの苦痛などを解消する活動」を重要視する人達にとっては、Aさんの情報を受け入れる事は出来ても、Bさんの情報を受け取ることに抵抗が生まれたりしていないでしょうか。

これぞまさしく、「何を言ったのかよりも、誰が言ったのか」が重要視されている現象が起きています。「カラダの苦痛などを解消する活動」を重要視する人、「営利活動」重要視する人「どちらが正しいのか?」というよりも個人の選択の自由なので、お互いそれぞれ重要視する部分が違うだけで、お互いに学ぶべき事はあるんじゃないかなと。

「カラダの苦痛などを解消する活動」を重要視する人達は「営利活動」を重要視する人達から、経営するスキルについて学ぶべき事が沢山あるでしょうし、「営利活動」を重要視する人達は、「カラダの苦痛などを解消する活動」を重要視する人達から技術的な事について、学ぶ事が沢山あると思います。

感情論で情報を遮断するのではなく、広い視野で情報を受け取ることが重要かなと思います。あなたにとって必要な情報は、あなたが必要ないと思っている人が発信している事が多いと思う今日この頃です。

「自分の技術力で大勢の方の役に立ちたい」という方へ

素晴らしい志だと思います。しかし、目的を達成することはたやすくありません。絵に描いた餅ではなく、本当に目的達成をするためには、まず自院への集客が困らない状況になりましょう。

「自分の技術力で大勢の方の役に立ちたい」という目標を達成するためには、情報を発信し必要としている人に届ける技術が必要になります。技術力だけを磨いていても到底達成する事は出来ません。それこそ、絵に描いた餅状態です。

一つの店舗に十分な集客が出来ないスキルで、世の中の人に情報を届けて知ってもらう事など出来ません。情熱や思いを形にするためには知識が無ければ達成出来なくて「素晴らしい商品を作っていれば、世の中の人に知ってもらう事が出来る」何てことは起きません。(奇跡です)

皆、仕事や家庭など色々と忙しいので情報を届けてあげないと多くの人に知ってもらうことは出来ません。「志が高いことは素晴らしいですが、集客も出来ていないのに目標達成は難しいやろ」というのが本音です。

経営スキルなどの知識は、目的を達成するためのただの道具である

マーケティング活動などに少なからずの嫌悪感を持っている方もいらっしゃるかと思いますが、これらのスキルはただの道具だと思います。野球でいうバットのようなものです。

道具は使い方で、バットでしっかりと野球をする方もいれば、人に危害を与える道具にしてしまう人もいます。でもバットが悪いのではなくて使い方が悪いだけです。これまでの治療院業界(特に整骨院業界)は道具なしでも、経営していく事が出来ました。

しかし、多くの方が知識という道具を使って経営していくようになり、道具なしで経営していく人にとっては厳しい状況になっています。

まとめ

結局何が言いたいのか、全く纏まっていません。最近感じた違和感を好き勝手に文章にしてみました。部分的に分かるところが一つでもあれば、ヨシです。www

「自分がこうなりたいという目的を達成するために必要な知識(道具)をしっかりと装備しましょう。」という事が言いたかったような気がします。

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