今日、色々な治療院さんのウェブサイトを見ていて気になったのでメニュー作りのコツを一つ書いてみます。購入動機のポイントを増やすためにメニュー数を増やすことは間違っていないと思います。とはいえ、あまりお勧めできない方法があります。
それは
同価格帯のメニューは必要ない
になります。どうしても「この価格で売りたい」というものでなければ、同価格帯のメニューを作ることは止めましょう。
同価格帯のメニューは必要ない理由その一:管理コストが増える
治療院では当たり前ですが、メニュー数を増やすことで習得の手間や品質を保つためのトレーニングコストなど様々なコストが増えます。熟練施術者と新人施術者の差が開けば開くほど安定供給することが出来ません。従業員から「○○のメニューやりたいです」と提案があったとしましょう。「やる気になっているからその意見取り入れよう」「患者さんが喜ぶから」とならずに、従業員が増えればトレーニングコストが必要になる、お金を支払ってでも受けたい患者はいるのか?など
これらの点を踏まえてどうするべきか?と従業員と共に考える必要があります。「やりたいからやる」という事だけでは、事業として成り立たないという事も理解させなければいけません。そのサービスを売るためには何が必要なのか?院全体を考えたときに取り入れるべきかを考えないと。
同価格帯のメニューは必要ない理由その二:売れるメニュー=売りたいメニュー
売れるメニュー=売りたいメニューであるという事です。治療院でメニュー数を増やすだけで自動的に売れていく何てことはありません。メニューを作成する→売り込む→売れるの工程が必要になります。やみくもにメニュー数を増やすと売り込むの工程が出来なくなり販売本数が伸びません。
中途半端に増やすならば、メニュー数を絞り込み売り込むという工程を徹底すれば一つのメニューでも売上高を見込むことが出来ます。
例えば
頭痛改善コース:2,980円―販売本数50本=149,000円
骨盤調整:2,980円―販売本数45本=134,100円
筋肉調整:3,200円―販売本数30本=96,000円
合計:379,100円
になりますが、メニュー数を一つに絞り400,000円程度の売り上げを見込めないかを考えた方があらゆるコストが下がります。実際にこれは可能で、セールスプロセスを従業員で共有することで数値変化が起きると思います。
同価格帯のメニューは必要ない理由その三:メニュー選びは症状以外にも価格で悩む
ここの説明には自信がない・・・
例えばスーパーで豆腐を買うとして(店舗によって戦略が異なりますが)同じ価格の豆腐が沢山ある店舗と価格帯が異なる豆腐を揃えている店舗とがあります。(低下価格商品、高額商品)
例えば、高い豆腐、高いこんにゃく、高い納豆が並んだ場合に欲しい商品があったとしても「高いから買わない」という判断をする人が増えます。
まずは、自院のトップセールスプライスを見つけて、メニューを作成することが大切です。これが見つかれば一つに絞り売ることに専念した方が良いと思います。
例えば
頭痛改善コース:2,980円、骨盤調整:2,980円、筋肉調整:3,200円と並んだ場合に患者さんは
「頭痛も気になるし、骨盤も気になる、筋肉のコリも気になるけど、どれにしようかな・・・」と悩みます。
この購入する迷いを「トータル販売本数を減らさずにメニュー数を削減することが出来ないか?」と考えて見ましょう。出来そうでしょ?
あれもこれもとメニュー数を増やすと分散するだけで各種労力とコストが必要になります。「絶対ダメ」という事ではありません。このデメリットの部分を理解したうえで取り入れるならば全く問題なしです。時代の変化と共に治療院業界も変化する必要性に迫られています。
この変化する必要性に従業員と共に向き合い、そこからどうするか?を考える時期に来ているのかなと最近感じております。「患者さんのために」も当然必要ですが、購入してくれるか?とも向き合わなければいけないと思うのですけど。スポーツトレーナーさんや病院勤務経験がある方に起きやすいと思うのですが、トレーナーや病院(企業が支払ったり、保険診療)と実店舗で自費で料金を支払ってもらう形では似ているようで全く異なる事業になります。
その部分と向き合い、患者に「どうやって商品を提供するか」を真剣に考える時に来ているのではないでしょうか?
無料プレゼント:治療院安定経営に必要な4つのポイント
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・スタッフ採用前に準備しておくべきことは?
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