法則 photo

経営状態の問題が見つかると原因を見つけて解決に向けて動き出すと思います。この問題点の発見が正確に出来ていると当然問題が解決します。問題点が見つかった時にその原因を見誤り個人に焦点を当て意味のない負担を掛け過ぎる事が多くなっている事が少なくないように感じます。

問題点を誤認させる原因として「少数の法則」で問題を見てしまう事が多いのではないでしょうか。経営状態を数値化する事が治療院経営でも増えてきていると思いますが、どれだけ集計をしてもその数字の見方を正しく行わなければ正しく分析することが出来ません。

経営状態を正しく見るためのザックリしたステップは以下のいかがでしょうか。

  1. 数値化出来ることは数値化する(特に何か対応策を取る場合は必須)
  2. 数値化できたことを「大数の法則」なのか「少数の法則」を見極める

大数・少数の法則とは???

詳しく知りたい方は検索して頂くとして(難しい公式が沢山出てきます)簡単に、それぞれの法則を説明していきます。

大数の法則とは

確率論の基本法則の一。ある試行を何回も行えば、確率は一定値に近づくという法則。例えば、さいころを何回も振れば1の目の出る確率は6分の1に近づくなど。 コトバンクhttps://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E6%95%B0%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87-23098

という事で少数ではなく大数で行うと一定の法則が起きる事を言います。保険料などは法則で決められています。

少数では不確定なことも、大数でみると一定の法則があることをいいます。損害保険ではこの法則を元に保険料を算出しています。損保ジャパン http://faq.sjnk.jp/insglossary/faq_detail.html?id=200061&lang=4

治療院経営でも数値化出来ることはまず集計して数値化する事からはじめましょう。

少数の法則とは

小数の法則とは、試行回数が少ないにもかかわらず大数の法則が当てはまると錯覚することをいう コトバンク https://kotobank.jp/word/%E5%B0%8F%E6%95%B0%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87-23097

小数の法則が起きる原因としてはバイアスが掛ってしまい、情報量(数値化するためのサンプル)が少ない状態で結論を出してしまう事が多いのではないでしょうか。

例:リピート率が低いA君を少数の法則で分析してみよう

  1. 売上高が低い
  2. リピート率を計測
  3. 集計するとコミュニケーションレベルや手技レベルが低い
  4. 手技練習や接客の練習や売上が低い原因などを個人に分析させて対応策を取る

以下のような流れで治療院の分析をされている事をよく聞きますが、注意点が一つあって集計する数が少なすぎるという事と前提条件が同じであるのかという点です。

能力が高いと思っているスタッフでも長期で大数で集計すると、その他のスタッフと数字の差が出ていない事も良くある話です。「この人は出来る」というバイアスと少ない数と前提条件がそもそも違うなどで評価を下していないか一度考えてみましょう。

広告の反応率とリピート率は大数の法則で考えよう

新規獲得コストに関わるチラシの反応率やリスティン広告の反応率など平均値について聞かれることがありますが、とりあえずは考えない方が良いかと思います。平均値はあくまでも平均値で一定数以上を繰り返すことで平均値に近づきます。少ない数で行動する場合には良くも悪くも極端な数字が出る事があります。

そこで大数の法則を念頭の置いて上手くいっても行かなくても長期で見ると一定数に落ち着くであろうと考え準備をしておくことです。少数でしか行動しいない場合には運の要素が強くなるため一定数で最低限続けることが勝利の法則になります。

  1. 新患がリピートしなくても長期で見るとと考える
  2. 新患がドンドンリピートしても長期で見るとと考える
  3. 広告を出して反応があってもなくても大数の法則で考える

この視点は数字で分析するならば常に持って置いた方が良いです。「リピート率100%」「新患獲得コスト1,000円」などの極端な数字の実績を見る事もあるかと思いますが、これの大半は少ない数で集計し上手く行ったとの結果の場合が大半です。サイコロを振り1の目が三回連続で出る事もありますが、サイコロを振り続けると確立論に落ち着いていきます。これと同じ話です。

成功させるためには極端な数字を目指す事も一つの手ですが、それ以外にも「行くか、引くか」の判断を正確に行う事の方が重要だったりします。

とはいえ大数の法則はあくまでも確率論なので注意が必要

そうここまで読むと「一定数行動すると結果が出る」と考えないようにしましょう。あくまでも大数の法則は確率論なので大数をこなしても良い結果に落ち着かない事もあります。それは「運が無かった」と言えるでしょう。www

また、大数をこなしても結果が出ない場合に考えられることは「そもそも上手く行かない法則を行っている」という事もあります。「ビジネスの成功=特別な数字」と考えがちですが、「上手く行く法則を作り・負けない戦い方をする」という事と「運の要素も強く成果に関わるので、自分でコントロール出来ることは出来るだけ準備しておく」事が重要だなと感じる今日この頃です。

 


無料プレゼント:治療院安定経営に必要な4つのポイント

長期的に治療院を安定経営させるために必要なポイントをお伝えします。

・スタッフ採用前に準備しておくべきことは?
・メニュー価格設定をする基準とは?
・治療院営を最も不安定にさせる原因とは?                        

などなど、長期的に院を繁栄させるために必要なことをお伝えします。
  ブログの更新もメールでお知らせいたします。

貴院の治療院経営に取り入れ、土台がしっかりとした治療院を作ってっください。xY1anecBTjhprv91409980744_1409980887 (1)


4無題