治療院業界も店舗数が増えてきております。となってくると、雇われ院長も非常に増えてきています。雇われ院長は結構大変で、色々と悩みごとを抱えているでしょう。

ということで、私が雇われ院長のときに考えていたことをまとめてみます。

雇われ院長はそもそも施術スタッフとは全く違う

多くの治療院では、雇われ院長はホトンドの権限を持たされておらず、現場の管理と報告義務が主な業務となっています。
権限を持たされていないということは、施術スタッフと対して変わりないわけです。(売り上げ面でみると)

ここをしっかりと理解しておかないと「売り上げが伸びない」ということで精神的にキツクなってきます。
もちろん最低限の売り上げを獲得することは当然の義務になりますが、これ以上は別の権限がいるということも多々あります。

私自身も、これまで大きな売上高(柔整師5名体制)の院や赤字院の院長をやってきましたが「これ以上は権限もらわないと無理」ということも度々ありました。

■ ホトンドの院ではくれないけど欲しい権限は2つ

  • 集客プロモーションに対する権限
  • 価格設定に対する権限

この2つが無ければこれ以上は無理ということが度々訪れます。まあ、ホトンドの院では集客と価格の権限はくれません。
経営者が権限渡すのが怖いわけです。

チラシを作成し、勝手に配布したことがバレて厳重注意を食らったことがあります。下手すると降格もしくは損害賠償になるのでオススメはしません。

集客に対しては、効果があるか分からないのにお金を使われるのがいや。
価格に対しては、一つ間違うと大きく売り上げが下がる。といったところでしょうか?

雇われ院長さんは、権限を貰うことはほぼ不可能でしょう。
こうなってくると、役割が施術スタッフと変わりなく、雑務が多いことが特徴となってきます。

権限はないが、責任だけ求められる。因果な商売になってきます。
立地条件の良い院長がもてはやされるという意味不明な状況。

ですが、施術スタッフと同じ様なマインドで業務を行っているとマズイです。
シラケて時間を無駄にするのは非常にもったいないです。

院長をやっているということは、次のステップアップは独立か違う院への移籍になるでしょう。
ということは、他の施術スタッフと違う意識で働かなければいけません。

経営者に口頭で褒められたりで、モチベーションが変わるようではいけません。
施術スタッフならば、褒められて伸びるだとかも良いのかも分かりませんが、院長クラスは別問題です。自分の将来に向けてやるべきをやることが大切です。

成果が正当に評価されないということで、剝れている場合ではありません。
独立すると誰も褒めてくれません。当たり前ですけど。

 

黙々とやるべきことをやる。これが本当に大切です。

 

雇われ院長をやるうえで重要視すべき数値とは

雇われ院長の際に重要なことは「どうすれば数値変化を起こせるか」この一点に集中しましょう。
今度独立するならば、数値変化で売上高を獲得できないとお話になりません。集客も価格設定もダメとなってくると残すは一つになります。

客単価をどれだけ上げれるか、ということが大切になってきます。どうすれば客単価を上げれるか?を常に考え続けてトライ&エラーを繰り返しましょう。

一定のところまでは必ず上げれるはずです。私は一度客単価を上げすぎて注意を受けたことがあります。

平均の客単価を上げようと思うと、自分の力だけでは不可能で、他の従業員の力も必要です。自分で計画を立てて、他の従業員に実行してもらう。
まさしく、マネージメントです。

このマネージメント力は独立時に絶対に役に立ちます。

もう少しだけ細かく説明すると

通院頻度を落とさずに、客単価を上げる方法を考えよ!!

になります。

給料はとっても大切ですが、そこそこの給料だけ貰っても、経験値が詰めなければ、将来役に立ちません。
開業までにどれだけ考えて成功、失敗経験を積めるかが独立時の成否を分けます。

一生懸命やるのは当たり前で、そこにもう一工夫考えるということをプラスしなければいけません。一生懸命は誰でもやります。独立時には一生懸命は意味が無く、数値変化を起こす力が必要になってきます。

他者からの変化を求めるのではなく、数値変化のみに集中して業務を行いましょう。

 

退職する事も1つの方法です。

経営者さんには内緒ですが、このご時世1つの院で働き続けることがプラスに転じることは少ないでしょう。
よく聞きますが「私が辞めたら院が回らなくなる」と言って退職を先延ばしにする人がいますが、はっきり言いますが院にあなたの替わりはいます。

今いなくても、募集さえ来れば誰でも変わりが効く可能性が高いです。

動くことを無駄に正当化せずに、キャリアップの為に職場を変えることも一つの手です。職場が変われば、従業員も患者も変わります。その中でどれだけ自分の力を発揮できるかということも重要な能力です。

また、職場を変えると自分の持っている能力が如実に表れます。立地条件の良い院の院長をやっていて自分の能力と勘違いして独立し失敗する人は沢山います。

色々な職場で働き、自分の数値変化を起こす能力をハッキリさせておくことも大切です。

独立時には自分で集客を行い、価格設定も行い、求人も出し、面接も行い、トレーニングも行わなければいけません。独立後にはじめてやるなんてことが無いように、収入だけではなく経験値に目を向けましょう。

 

ざっくりとまとめます

■ 雇われ院長は、他者の評価よりも、数値変化に集中せよ。
■ 組織では能力に対して、正当に評価されなくて当たり前。
■ 院長やる際には、2つの権限(集客、価格設定)を貰えるかが重要。
■ 2つの権限(集客、価格設定)が貰えなければ、客単価を上げることに集中せよ。
■ 職場を変えることも大きな能力アップに繋がる。

といった感じが、私が雇われ院長を行いう際に考えていた事です。賛否両論あるでしょうが、個人的な意見という事です。とにかく、雇われ院長さん時間を浪費せずに、どうすれば経験値(成功、失敗)を積むことが出来るかを考えよう。経験値が詰めなければ、退職も一つの手だということを覚えておこう。

 

 


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