治療院の多店舗展開ブーム真っ最中ですが、店舗を増やしてく際に必要な「仕組み」についてのおさらいになります。そもそも、「治療院に仕組み何てトンデモナイ」という方には何の参考にもなりませんのではじめに言っておきます。
よく言われる「仕組み」ですが、そもそもの意味は何でしょうか?色々仕組みの意味について検索してみましたがこれが一番しっくりきていました。
goo辞書より
■全体で一つの働きをするようになっているものの構造。
ということです。「全体で1つの働きをする」そう、これまでの治療院は経営者のマンパワーや従業員個人毎の能力で運営されてきました。ですが、店舗数や規模が大きくなるにつれてそれでは上手く機能しない事に業界全体で気付き始めてそこで「仕組みが必要だ!!」と至ったわけです。
全体で1つの働きをするためには?
では、実際に仕組みを治療院に導入しようとなるわけですが、院全体で1つの塊として機能するための第1歩はマニュアル化です。
そもそも治療院経営が不安定になる要因は、個人の能力差で売上高が不安定になることです。優秀な人材が感覚でやっていた事をマニュアル化する事で同等の成果を上げる事がマニュアル化で出来る事になります。
これまでの治療院経営のように、バラバラに動いていた人達をマニュアルで成果の平均値を上げていく事がマニュアルの効果です。
治療院の仕組みでよく語られるのは「チェーンストア理論」ですね。良く例えられるのは業績真っ逆さま進行中のマクドナルド、そしてサイゼリアさん、あとはイオンさんですかね?あれほどの店舗数は従業員の能力に任せていては実現不可能です。
マクドナルドが業績不振なのは、チェーンストア理論がダメではなくて、その他の施策に問題があるので誤解のないように。
チェーンストアとは?
読んで字のごとくチェーン=鎖です。チェーン=鎖やマニュアル化というと
- 手順(マニュアル)を決めて人の個性を消す。
- ルールで人を縛る。
などのイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?この部分を正しく認識して頂きたいと思います。そもそも、個人の能力に任せて運営していたのがこれまでの治療院経営でした。「出来る人は出来るが、出来ない人は出来ないまま。」この状況は成果という意味では、平均値が非常に低くなります。
チェーン=鎖は人を縛るのではなく、バラバラに動いていては達成できなかった事を皆がマニュアルやルールを守ることで「1つに繋がり、大きなことを成し遂げる」このためにチェーン=鎖で繋がるのです。
マニュアルを導入するだけでは意味なし
仕組みの重要性に気付き「マニュアルを作成した」という治療院さんも多いと思います。ところがドッコイ「効果を感じない」方も多いでしょう。
マニュアル化や院に仕組みを導入(浸透)させるためには、継続的な努力が必要になります。マニュアルを作成し従業員に渡すだけでは、仕組み化が出来るほど物事は甘くありません。
■こんなに単純では、ありませんが仕組み化に必要な事を極端に単純に書いてみます。
- マニュアル化の作成。
- マニュアルを現場に配布。
- マニュアルの使い方をトレーニング。
- マニュアルの習得具合をチェック。
- 習得進捗を数値化し評価する。
一度、「マニュアルを作成すれば終了」ではなくて、それが日頃の業務で使用できているか?をチェックする必要があります。そして、一度マニュアルを習得した事を確認すれば終了ではいけません。人の修正の大原則「覚えた直後から、ドンドン基本からズレていく」なもんで、定期的にチェックが必要です。
ここまで書いて思いましたが。そもそも、仕組み化やマニュアル導入などはそこそこ利益が出ていないと取り組む気にはなりませんね。ということで、とりあえずそこそこ利益を獲得して下さい。
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