震災の支援に方法について何だかんだと議論が起きておりますが皆さんはご意見いかがでしょうか。色々と書きたい事が溜まっていますが、今回は治療家と言われる高度な技術力を有した治療家集団を多店舗展開する事が出来るのかについて書いていきます。

これまで「治療家集団の多店舗展開は無理」と度々言ってきました。基本的にはこの考えは変わっていませんが、それでも多店舗展開と高度な技術力の提供を諦めることが出来ない方向けの内容になります。

治療家集団の多店舗展開は無理の理由

これは明確で人材育成に時間が掛りすぎるという事です。採用して一人前に稼ぐことが出来るまでに数年単位の時間が必要になるので、育つまでに待てる治療院さんは少ないと思います。この人材育成の期間を無視して店舗運営をすると沢山の歪が起きて早期退職などの労務問題に繋がっていきます。

手技練習についてですが自主的であれば全く問題ありませんが、それだけの覚悟を持って入社してくる従業員さんはそう多くないと思うので、しっかりと採用前に伝えておく必要があります。ハッキリ書くと治療院業界全体の現状を理解出来ている従業員さんは非常に少ないと思います。営業時間が既に法定労務時間を超たりする事で無理くり帳尻を合わせているのも少なくないと思います。「患者さんのために」という大義名分と混同して営業時間を伸ばすのはいかがなものかと思います。「治療家として○○だ~」のような事をいくら熱く語っても説得力に欠けます。

高度の技術力を提供するためには人材育成に時間が掛ることは避けられません。

多店舗展開を成功させるために必要なこと

では絶対に治療家集団の多店舗展開は無理なのかというとそうでもありません。何度も書きますが治療家集団の多店舗展開に必要な事は人材育成の期間になります。ここまで来れば答えが出ていますね。答えはバリバリに稼働している施術者の売上高を上げる事です。(稼げない施術者の分も稼ぐ)これが出来れば治療家集団の多店舗展開はとりあえず可能になります。後は退職しないようにそれなりの待遇を用意する事も必要です。

一人の施術者がいくら稼げばいいの?

どれくらいの利益を目指すのかによって異なりますが、法定労働時間の厳守を念頭に置いて考えてみましょう。

例:5人体制の治療院(バリバリの施術者が2人、見習いが3人)

↑の例で考えると「バリバリの施術者2人が平均230万円オーバー」2人で450万円以上を稼ぐことで院全体(5人)での売上高を確保する事になります。「一人230万円以上!!それは無理やろ」と思われるかとも多いかと思いますが、それくらい治療家集団の多店舗展開は困難な事だという事です。バリバリの施術者が230万円オーバーを稼ぐことで、新人施術者の給料を支払いなおかつ利益を残すことが出来ます。

これを実現するためには手技力だけでなくブランドイメージを作るマーケティング戦略も必要になるでしょうし、柔軟の頭を持っている幹部や経営者も必要になるでしょう。

治療院業界とよく似ている(売上高的に)美容師業界ではこのようなスタイルで多店舗展開を進めているグループもあります。という事は治療院業界でも不可能ではありません。そのためには(しつこく書きますが)幹部や経営者の柔軟な頭とやる気のある従業員と集客またはイメージ戦略を実現する事が必須になります。「ネットの事とかよくわかりません」とか「○○の方法で一瞬予約表が埋まる新規集客の方法」などにつられているようでは到底達成不可能です。

「高度な手技を提供するためには人材育成に経費が掛かる」そのため「掛った経費を販売価格に反映し請求する」という当たり前の流れが必要になります。「医療(医療類似行為)だからお金は別の話」や「採算度外視でするべきだ」を選択するならば多店舗展開は諦めて一人で治療院を経営していきましょう。

現在は(も?)治療院業界が荒れている感が否めませんが治療家集団の多店舗展開を達成するグループが出てくれば(もういるのでしょうか?)本当に尊敬します。簡単ではないとも思いますが取り組んでみる価値はあると思います。頑張ってみて下さい。


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