交通事故お見舞金

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はじめての話題になります。交通事故集客について、現在交通事故の集客方法と言えば

  • ホームページ上で交通事故ページを制作して集客。
  • 専用LPを制作し、PPC広告の出稿。
  • Facebookページを利用して、認知度を上げて集客。
  • 車屋と提携して、紹介システムの作成。
  • ポータルサイトに登録しての集客。

大まかに言うとこんなもんですかね?これ以外にも、裏技的な方法はありますが、だいたいこんなかんじでしょうか?

色々な方法はありますが、今回触れるのはお見舞金、通院支援金と言われる、単刀直入に言うと患者へのキャッシュバック制度についてになります。

保険診療の単価が下がり、実費診療を取り入れ、更なる収益アップの為に交通事故集客が治療院業界で盛んになってきました。交通事故患者と言う少ない数の取り合いになり、年々方法は激化していき、誰かやりだすやろうなと思っていましたが案の定、患者へのキャッシュバックが少し前(1年以上前になります)から始まりました。

 

交通事故お見舞い金(キャッシュバック制度)とは

まだまだ、お見舞金制度は浸透していませんが、集客できてくるとお見舞金制度を取り入れる院もドンドンふえていくでしょう。

交通事故集客が盛んに行われる前は、近所の整骨院や病院が選ばれていましたが、多くの院が交通事故は儲かるということで、本格的に集客をはじめると差別化をするために「交通事故専門」「厚生労働省認定」というフレーズが流行しました。

これらの効果も全ての院が模倣するようになり一瞬でなくなってしまいました。(確か、交通事故専門というフレーズは現在使えませんよね)そうなってくると、差別化での集客が出来なくなっていきました。

差別化できるといえばせめて、営業時間の延長や、土日営業くらいでしょうか?この対策を取っている院も増えてきましたね。

差別化出来ることが無くなると、次に出てきたのが「お見舞金制度」になります。

お見舞金の説明に「交通事故に合われた方の心身の疲労をサポートさせて頂くため」とありますが、これは建前で「当院に来て頂くと現金貰えますよ」ということで、アピールするということになります。

こうなってくると、お見舞金のキャッシュバックの金額が差別化になるポイントとなっていきます。

さらっと見てみると5,000円~25,000円という価格レンジでお見舞金が支払われているようです。とあるポータルサイトでは、お見舞金も院ごとによって違って(院が自分で決定する事が出来る)、0円~25,000円の院があり、まさしくオークション制度のようでした。簡単に見た限りでは、最高額が25,000円でしたが、まだまだ高騰していくことでしょう。

患者からすれば施術方法に違いはなく、どうせ行くなら現金貰える院が方が良いに決まっています。仮に施術方法が違っても、ホームページ上でそれを伝える事は非常に困難になります。

お見舞金に「いくら支払うのか?」ということが、集客出来るのかというポイントになっていきます。

 

交通事故お見舞金制度は、先行者利益しかない。本当に儲かるのは誰だ。

お見舞金制度がはじまった時から決まっていましたが、ドンドン金額が高騰していくことになります。仮に、全ての院が25,000円の見舞金を設定した場合には、金額での差別化は出来なくなり、支払うことが当然で支払っていない院は全く集客できず、金額を支払ったといったところで数は集客できずということになります。

ということは、他院が模倣してコモディティー化してしまう前にのみ、成果が出る方法になります。治療院業界で、お見舞金制度が常識になってしまえば、全く効果が無くなってしまいます。

効果が無くなったとはいえ、辞めることが出来ない悪魔の精度です。どの業界でもそうですが、目先の売り上げの為には先の事を考えない傾向が非常に強いです。

整骨院にとっては、交通事故は大きな収益でしょう。確かにお見舞金制度は効果があるかもしれないが

  1. 短期間で成果が出なくなることが分かっていた。
  2. 一度始めると辞めることが出来ないこと。(辞めると、他院に流れていくので)
  3. そしてお見舞金を支払うことにより収益性の低下が起きることが分かっていた。

これらのことがあるので、手を出すべきではなかったと思っています。まるで昔の医療費のようで、今後人口が増え医療費が厳しくなっていくことが分かっていたのに、過剰請求をドンドンして「稼げる間に、稼いでしまおう」精神で無茶苦茶していた時代のようです。

もう遅いですが、整骨院業界はお見舞金制度に手を出すべきではなかった。一度始まれば、もう止まりません。今後、治療院業界で常識になっていくかはまだ不明ですが、明らかな差別化に繋がることは間違いありません。

お見舞金制度は誰が仕掛けたか

ここからはあくまでも勝手な予想ですが、お見舞金制度を広めた人間は交通事故ポータルサイを制作している会社ではないでしょうか?交通事故ポータルサイトも乱立していて、他者よりも集客出来る実績が欲しかったのでしょう。

集客実績が出来れば、ポータルサイトへの加盟社も増える、加盟社が増えれば収益が上がるという流れです。そして、お見舞い制度が浸透したころにはポータルサイトも加盟社が増えて安定しているということです。

しかも、いくらお見舞金制度が高騰したことろで、ポータルサイト側の懐は痛みません。逆にドンドン依存性が高くなっていきます。患者からすれば、お見舞金が一覧で確認できるサイトの方が、利便性が高いですからね。

 

同じことを書きますが、治療院業界は交通事故集客のお見舞金制度には手を出すべきではなかった。一度始まったことはもう止まりません。今後さらに激化していく、お見舞金制度を取り入れていくのか?それとも、違う方法で交通事故集客を行うのか?はたまた、交通事故集客以外のことに力を入れていくのか?

どの道を選択するかは、経営者次第です。

 


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