ということで、今年も残すところ数時間となりました。昨日は近所のコーヒーショップでまったりと過ごし本日は正月準備と軽い掃除で後はまったりとしております。
自分なりに今年を見直してみましたが、元来飽き性ですので新しい事にチャレンジが出来た一年となりました。上手くいったことも成果が出なかったことも含めて、非常に充実した一年でした。来年はさらに未経験のことのチャレンジ出来そうな予感がしております。
ということで、経営者さんも一年を振り返っていることでしょう。上手くいっっている人も、そうでない人も(赤字で経営ギリギリ)ただ一つ言えることは時間はしっかりと経過し、来年は全ての人に訪れます。儲かったという指標だけでなく「やらなければと放置していた未体験のこと」にチャレンジ出来たかを振り返って欲しいと思います。
金儲けだけにならずに、「やらないといけないな」と蓋を閉じていたことに取り組めたかを振り返ってみましょう。お金はとっても大切ですが、それだけじゃあ寂しいです。
そんなもんで、前回こちらでも書きましたが治療院経営を見直すために指標をご紹介いたします。どの部分が課題でしっかりとバランスが取れているか、連休中にチェックし年明けに動けるように準備をしましょう。今年ご質問を頂いた方々はその後問題は解決できたでしょうか?
治療院経営はバランスが重要だ
治療院経営は面白いもので、売上高が獲得出来れば長期に繁栄できるかといえばそうでもありません。バランスがとっても重要で、売上高は取れているが利益が薄いとか、利益は取れているが人材問題等で運営維持が出来ない院などなど非常にバランスが重要です。ということで、治療院経営のバランスを見る指標を下記に。
1.経営者
これは説明するまでのもなく、院の根幹になる部分です。どの方向に進んで行くのか、従業員やその家族など関わる全ての人の生活を決める治療院経営の土台となる部分です。治療院経営はまだまだ売上高が大きい治療院=優秀の図式がありますが、実際は多店舗展開をされている治療院グループでも中身はスカスカのドロドロ何てことは非常によくある話です。
- なぜ、多店舗展開をしたいのか?
- なぜ、売上高○○円を目指すのか?
- 手技にこだわった治療院経営を目指す。
などなど、本当に実現したいのか?なぜ実現したいのか?自分の経験値と知識で可能なのか?何が不足しているのか?何度も書いていますが「全ては経営者で決まる」日々日々考えて行動修正して下さい。
全てはあなたで次第です。従業員がトラブルを起こすのも、育たないことも、協力的なことも、良い事も悪い事も全ては経営者から始まっているような気がします。
ということで、頑張れ経営者さん。
2.人材確保
これは経営者の次に重要なことです。整骨院ならば有資格者を随時採用できるのか?などなど、従業員がいなければどんなに集客が出来ていても経営は成り立ちません。
どんなに環境が良くても離職者がゼロになることはあり得ません。経営者は常に人材確保が安定して獲得出来る方法を模索する必要があります。
言い方を変えれば、人材確保が出来ない方法で治療院を経営することは非常にリスクが高くなります。全てはスタートの時に結果が出ている何て道を選ばないようにして頂きたいです。
3.早期戦力化
これも重要で、治療院経営は人=商品となります。一定のペースで従業員は入れ替わっていきます。その入れ替わった従業員を如何に戦力化(売上高獲得)出来るのかということは、経営を安定させるために非常に重要な指標になります。
手技を複雑化することで、新人を採用して戦力になるまでに、半年~一年かかるということはそれだけ人件費が高騰するということです。その人件費に院の財政は耐えることは出来るでしょうか?そして、こだわった手技は掛けた費用を回収する目処はしっかりと立っているか?
「手技にこだわることは治療家として当たり前だ」確かにそうです。ですが、治療院経営もビジネスです。回収できないことに大量に経費をつぎ込むことは自殺行為としか言えません。時間(人件費)を掛けて手技力を向上させるならばそれに伴い、施術費を貰うという当たり前の流れを作る必要があります。
さあ、貴院は従業員を早期に戦力化出来るでしょうか?または、戦力化に時間がかかるならばそれに共なった施術費を請求できているだろうか?
細心の注意を払い、貴院の手技内容、価格設定、トレーニングシステム等をチェックしよう。
4.マーチャンダイジング
wikiより引用しました。
マーチャンダイジング (merchandising) とは、一般的には、消費者の欲求・要求に適う商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミング等で提供するための企業活動のこと。「商品政策」「商品化計画」。「MD」と略されることもある。
治療院業界ではあまりなじみのある言葉ではないと思いますが、そんなに難しく考える必要はありません。詳しいことが気になる方はお調べ下さい。
自院の商品を「いくらで製造し、いくらで販売し、どのように購入してもらい、どのように管理するか」といことです。
「手技力が高ければ繁盛する」という単純なことではなく、しっかりと商品の製造、販売、管理をしましょうということです。物が商品になる商売ならば、一度マーチャンダイジングを作成すれば暫くは安定しますが、治療院経営などの人が商品になる場合はそうもいきません。商品製造から販売まで人手か増えれば増えるほどドンドン不安定になっていきます。
というころで、自院のマーチャンダイジングを一度見直してみましょう。マーチャンダイジングの観点で院を見ると見直す点が出てくると思います。
5.顧客満足度(CS)
これは説明するまでもないですね。とっても大切です。ですが、上記の1~4のバランスを取った上でのCSということです。CSを向上させるために無茶なことをしてその他1~4のバランスが崩れている。なんてことが、治療院を見ていると多々あります。
顧客満足度を上げることは重要だか、その他の準備は整っているのか?自院の状況をしっかりと把握したうえで戦略を実行しましょう。一番怖いことは「自分が何をやっているか把握出来ていない」状況です。
本当によくありますが、手技にこだわることは良いのですが、他の従業員が模倣できない内容であったり。それに見合った料金を請求できていないということが自院で発生していないか?ちょっと見直してみましょう。
6.売上高
ここまでの1~5がそろって初めて売上高の獲得となります。売上高を獲得するために1~5をいかにバランスよく保ち獲得していくのか、常にチェックする必要があります。
7.利益
1~6が整い最終目標である利益の獲得となります。売上高が高くても利益が残らなければ意味が無いですし、利益を獲得するために全ての項目を定期的にチェックしバランスを保つことが治療院経営では非常に重要です。
治療院経営の指標のまとめ
- 経営者
- 人材確保
- 早期戦力化
- マーチャンダイジング
- 顧客満足度(CS)
- 売上高
- 利益
上記7点どれかが崩れれば、長期的に安定経営することは出来ません。是非、連休中に自院を見直すことを強く強くおススメいたします。
治療院経営者さんとお話しさせて頂くとよく感じることですが、何か問題が発生した時に問題を見る視点が経営者により全く異なります。ある視点から見れば○に見えることも角度が変われば、円柱に見えたり、なんなら□に見える事もあります。
売り上げ、利益を獲得することも非常に重要なことですが、それと同様に俯瞰で問題を見ることが出来ればあらゆる、角度の物事が見れます。そうすると、様々な解決策も見えてきます。
来年は今以上に俯瞰で物事を見て、意思決定をしていきたいものです。
少し早いですが、良きお正月を!!
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長期的に治療院を安定経営させるために必要なポイントをお伝えします。
・スタッフ採用前に準備しておくべきことは?
・メニュー価格設定をする基準とは?
・治療院営を最も不安定にさせる原因とは?
などなど、長期的に院を繁栄させるために必要なことをお伝えします。
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