2時間5,000円のマッサージは色んな意味で怖い

まずは「2時間5,000円マッサージ」で検索された方へ

過去に検索キーワードで「2時間5,000円のマッサージ」があり「これはエグイな」と気になっていたので少し書いていきます。価格設定をする場合には相場よりも「低価格＝売れる」「高価格＝売れにくい」の公式があります。

この公式はやはり間違い無いのですがどんな商品にも最低価格というものがあります。マッサージも同様で2時間5,000円ではマッサージを行いスタッフがまともな生活を起こることが出来ません。マッサージだけでなく食品業界も同じで300円以下のお弁当などは見た目には分かりませんが品質の保証が出来ませんよね。300円以下のお弁当が売っているのも価格だけで判断して買う人たちが一定数いらっしゃるからです。おそらく300円以下の弁当などは作っている裏側を見ると、買う事をためらう事も多いと思います。

出来れば2時間5,000円のマッサージは利用しないで頂きたい。（利用しなければ無くなります）

消費者側、販売者側どちら一方が過度に利益を得る状態は長続きしません。という事で書いても意味ないでしょうが流石に2時間5,000円のマッサージは勘弁して下さい。我々の業界はただでさえ低賃金の長時間労働で若い人達が続けることが難しくなっています。

ここからが治療院経営者向け（高いなと言われた時の注意点）

まず結論を書いておくと「高いなと思われないようにしましょう」が結論で、高いと思われてしまう前にしっかりと価値を伝えましょう。良く言われる価値を伝えるですがどんな方法をとっても買わない層は必ずいます。これは間違いありません。クロージング率１００％とかありえません。

例えば整骨院では湿布200円でも「高い」と言われる方もいらっしぃます。逆に10万円を超える価格でも「こんなもんでしょうね」と言われる層もいます。価格で買う買わないを判断する場合に「所得が低いから買わない」「所得が高いから買う」というような単純な話ではありません。

もちろん、所得によって手が出る価格帯の限度はありますが、治療院で扱う価格帯ならばよほどのことが無い限り払えない程の価格ではないと思います。「お金ないです～」と言いながらガッツリ最新ミニバンや外車、ハイブリッドカーに乗っておられたりします。（買うのが悪いというわけではありません）

「価値を感じているか感じていないか」「そこにお金を使う気があるかないか」が一番購入する際のポイントになっているのかなと思います。治療院業界でもよく言われる「価値を伝えましょう」ですが価値を伝えたからと言って全ての方が購入してくれるわけではありません。

「必要としている方に必要なメッセージを届けましょう」で「売れる」という事が発生しますが、これを施術に価値を感じない方（費用を割くきが無い方）と価値を感じる方（費用を割ける方）両方にメッセージを送るとぼやけるのでしっかりとペルソナ設定を行いメッセージを配信しましょう。

ペルソナの設定について・取り組む前の注意点と共に

どんなに頑張っても「高い」を言う層は存在する

治療院でもそうですがコンサルティングも同様です。お問い合わせを頂くと一定数価格を聞いて返信が無い方がいらっしぃます。これは仕方が無くて価格と必要性やサービス内容に対して「そこまでしていらない」と思われているという事です。

5万円程度でも問い合わせ後返信が無い方もいらっしゃいます。（本音を書くと5万円でどれほどのサービスを期待されているのでしょうか？5万円の投資で毎月の売上２０％５０％アップを期待されているのかなと逆に聞きたいくらいです）私のコンサルティングの価格設定ですが「これ以上生産性を下げるならばコンサルタントやめる」というレベルの価格設定をさせて頂いております。「高い」について思いますが、下手するとあなたの治療院の従業員の方が生産性が高い可能性もあります。（使い倒してくれた場合）治療院の一スタッフよりも生産性が低い可能性があるコンサルタントというのも考え物ですが。

「コンサルティングフィーが高い」という方に限ってウェブサイト作成時に権利を業者に持たれて延々たいして作業していないのに管理費という名目で毎月数万円支払って数年単位で見ると100万以上余裕で支払っていたりします。

というように販売者側の意識と購入者側の意識には大きな差があります。↑（のような内容を書くと反感買う恐れありですすが）

適正な価格というのは難しくて購入者側からすると「商品を作るまでにどれくらいの経費が掛かっているのか」などは全く興味が無くて「幾ら払うのか」が重要なポイントです。

「去るもの追わず」を実現できるように頑張りましょう

いくら価値を伝えたところで買わない人は買いません。かと言って価格を下げると治療院経営に大きな影響を与えます。超短期で見ると価格を下げる事で集客出来ますが、長期で考えると人材確保や離職問題、労務問題、そして利益に対して悪影影響しか及ぼしません。また、低価格で集客すると中毒症状のように低価格集客から抜け出すことが出来なくなります。

あなたが売りたい価格で事業が出来るように準備をしていきましょう。間違っても数人のお客様の声で安易に価格を下げる事のないように、十中八九あなたの首を絞めることになります。

商品を作る→価格を決める→必要としている人が買う

あなたが実現したい価格で事業が運営できるように規模、商品など全ての事を設計して準備をしましょう。それが出来ればそんなに難しいことではありません。

差うもの追わすの商売が出来ると色々な意味で楽になる