客単価下げてもいいけど人時生産性は下げないで

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治療院で大きな経営効率の指標になる人時生産性についてになります。これまでも何度も触れましたが重要ということで再度書いちゃいます。治療院で人時生産性はとっても重要で、従業員を雇用している場合には特に重要になります。

今のご時世、色々大変になってきていて企業コンプライアンス遵守が重要になってきています。従業員が労基に駆け込んだりといったことだけでなく、人材確保を安定させるという意味でも重要になってきています。

人時生産性を算出し、生産性を認識しておこう

人時生産性、算出方法
売上高÷労働時間(H)になります。

例:一日の売り上げ100,000円で従業員3人で合計労働時間24時間(1人8時間労働×3)の場合(社員、受付スタッフ全て含む)
100,000(円)÷24(H)=4,166(円)

人時生産性がなぜ重要か

無駄なことを辞めるための指標として重要で、1人で院を経営していると売り上げが落ち込んでも、労働時間外でチラシ配りに行ったり、休日返上したりも可能ですが、従業員に院を任せるとそうもいきません。

決められた労働時間内に成果を出すことが必須条件になります。そうなってくると、無駄なことは出来なくなってきます、無駄なことを見極めるときに重要になってきます。

紳士服店が以上に従業員が少なかったり、ガソリンスタンドがセルフになっていたりも人時生産性を考慮してのことです。

一般的には、人時生産性の合格ラインは4,000円を超えているとまあまあといったところですが、治療院業界では少し異なるのかなという見解です。詳細は除きますが、治療院業界でひとまず目指してほしい指標は人時生産性3,200円(月間で算出)を超えて欲しい所です。

 

人時生産性は一人治療院でも重要だという話

実は一人治療院でも人時生産性は重要で、よくある間違いですが売り上げアップの施策に対して、労働時間を増やしたり、値下げをしたりするのですがコレあきまへん。

いくら利益が増えたところで、人時生産性が落ちてしまえば、長期間続けることが困難になってきます。一人治療院でも同様に、利益と人時生産性を同時に増大させることを目指しましょう。

「利益は増えたけど、労働時間一日10時間超えてた」何てことはギャグにもなりません。

どうすれば利益と人時生産性を同時にあげることができるか?セットで考えましょう。

 

治療院業界で人時生産性を算出する際の注意点

治療院業界で、人時生産性を算出する場合の注意点ですが、オープン業務、クローズ業務、会議、手技練習全ての時間を含めて計算して下さい。実際に手技練習に残業代を支払うかどうかは別の話でいいですが、本来のあるべき姿を認識しておくことも重要でしょうし、実際に会議や手技練習が成果に繋がっているかどうかの確認にもなります。

以前、求人雑誌に掲載を依頼した時に、担当者の方に言われたことがあります。掲載文で「当院では、研修時間、手技練習等には時給が発生いたします」の一文掲載をお願いしましたが断られました。

「研修費や残業代を支払うことは当然の義務なので掲載できません」とのことでした。言われて気付きましたが、そりゃそうだといった感じです。長い間治療院業界にいると感覚がマヒしていました。

話を戻して、実際に研修費等全てに残業代を支払うかどうかは別で、院全体の生産性を認識しておきましょう。なんとなく続けている習慣が本当に必要なことなのかを見直すことに繋がります。

人時生産性の第一歩と二歩

  1. 施術時間だけで、人時生産性を算出し3,200円オーバーを目指す。(月間)
  2. 総労働時間に対して、人時生産性を3,000円オーバーを目指す。(月間)

当面の指標はこんな感じでいいのではないでしょうか。人時生産性が上がってくれば、固定給を増やしたり、ボーナスナスの支払いも出来て、人材確保も安定しやすいでしょう。良いことづくめです。

売上高に対して、人件費が適正であるかの指標になるので、治療院経営者さん是非人時生産性の算出をオススメいたします。治療院経営者の友人に人時生産性を聞いてみて下さい。治療院業界で、自院の人時生産性を即答出来る経営者は1割もいないと思いますよ。

利益増大とともに、人時生産性を増大する事が出来る経営者格好よくないですか?なんてね。

 

数値ってそもそも何なんだろう

このブログで常々言っていますが、数値分析は重要だという事ですが、数値っていったい何なんだろうと思い1つ答えが出ましたが

数値=共通言語

ではないかと思います。患者の具体的な満足度や現場をリアルタイムでむる事が出来ない経営者さんが現場を把握するために必要なことが数値ではないでしょうか?数値が無ければ「やれることは一生懸命やりました」「患者さんのりアクションは悪くなかったのですが」という報告に対して、指摘する事が出来ません。

でも、数値は誰が見ても同じで客単価が1,000円ならば誰が見ても1,000円です。組織の中では、共通言語で話をしないと業務が進んで行きません。院の中で数値に対して浸透が無いということは、それぞれが感覚で話しているという事です。

経営面の効率化を図りたいならば、共通言語(数値)で話をしよう。
最近治療院業界のコンサルタントの方たちの動きが盛んになっています。つるんでみたり、離れてみたりなんだか大変そうです。1人も知り合いがいないので静かに傍観しています。忙しそうだな~


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