photo credit: Answer via photopin (license)

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保険請求を使わない整骨院が何故整骨院の屋号を使うのかについてにご意見を頂いたので、どこの何方かは存じ上げませんが、私的に解釈した内容で返答してみます。以下、質問内容を開示させて頂きます。

交通事故もそうだと思いますが
整体ですと、間口がせまくなることが1つあるからです。捻挫1つとっても、接骨院にはいくでしょうが
整体院に行く人の割合は少ないのではないでしょうか。

私たちは、何を生業として存続していくかはこれからの
大きな問題でありますが、今までどのように存続してきたか
といえば、保険を抜きにして考えても、
急性、亜急性損傷を対象としてきたのがふつうであり
接骨院のビジネスモデルであったのだと思います。

それをいきなり捨てて整体として看板を掲げるということは
職を変えることに近い覚悟が必要であり
成功する確率もまた低いものとなります。そのような理由で整体の看板は揚げられないというのも
1つあるかと思います。

というご意見を頂きました。まず、ご意見投稿して頂いたことにありがとうございます。ご意見に関してこちらから一方的で本来の意図と相違していることもあるかと思いますがご愛嬌という事でお許しください。

まず、文章内から感じるのは柔道整復師として本来の業を大切にしてこられた方かな?と予測します。保険請求を使わない整骨院が何故整骨院の屋号を使うのかについて考えるには、現状の整骨院業界が世の中からどのような業種であるか?と認知されているかを正確に把握する必要があるかと思います。

一昔前、いや二昔前では整骨院で急性亜急性損傷がちょこちょこ見られました。これは、整骨院業界を平均値の話で、年々急性亜急性損傷の患者が減っていることは間違いないと思います。もちろん、整骨院によっては急性患者がドシドシ来院されている院もあるでしょうが恐らく一割も無いと思います。

現在では整骨院によっては包帯すらも置いていない院もあります。整骨院という屋号が世間的にどのような認知かというと、私的に感じていることですが「腰痛、肩こりなどを改善するところ(急性、亜急性、慢性に限らず)」と認識されている方が多いなと感じています。これは整骨院業界事態にも要因があり、というよりも時代の流れに沿っての業態変化だと思います。(法整備が追いついていない)まだ整形外科というものが存在しなかった頃には整骨院にも急性亜急性患者がドシドシ来院されていたと聞きます。

整形外科が出来てからは急性亜急性患者が著しく減少し、腰痛、肩こりなどのニーズに多くの整骨院が流れていきました。現在では保険診療報酬の減額以外にも腰痛、肩こりなどでも患者数が取れなくなっています。この時代の流れに沿って変化した結果が、一部の柔道整復師が保険診療を捨て自費で新たなニーズを取りに行くという結果かなと感じています。

ですので、現在保険診療を捨てても整骨院の屋号を使用されている整骨院さんの目的は急性亜急性の患者を集客するという事は考えにくいかなと思います。現在はHPというものがあり、来院前に院の方針等が分かるようになっています。急性亜急性に関わらず「自費で料金を支払ってでも改善したい事がある」という患者を集客するために自費のみでの運営を選ばれていると思います。整骨院だから急性、亜急性患者が集客できるというこ減少はほんの一握りの整骨院さんにしか当てはまりません。

もちろん、捻挫という事に関してでは整骨院の屋号を使っていた方が整体院よりも集客は出来ると思います。ですが、保険がきかない整骨院を患者が選ぶことはありません。また、重度の捻挫ならば病院を選ぶ方が大半だと思います。もちろんプロアスリートなど「自費で支払ってでもしっかりと施術してほしい」という顧客層をターゲットにすれば話は変わってきますが。一般の方が自費の店舗を選ぶことはごく少数しかありえないでしょう。

急性、亜急性損傷を対象としてきたのがふつうでありそれをいきなり捨てて整体として看板を掲げるということは
職を変えることに近い覚悟が必要

についてですが、視点を変えて考えるとその道のスペシャリストになり地域で(長い時間が必要ですが)「急な強い痛みは病院に行くより○○院」と認知されれば整骨院、整体院の屋号どちらでも集客できると思います。この方法は単に自費のみで成功するよりもはるかにハードルが高いと思いますが。この認知される期間を短縮するためには、技術力だけでは到底不可能でマーケティング戦略が必要です。

いきなり捨てて整体として看板を掲げるということは
職を変えることに近い覚悟が必要であり
成功する確率もまた低いものとなります。そのような理由で整体の看板は揚げられないというのも
1つあるかと思います。

全くその通りだと思います。現在経営者という立場の方は特にこの傾向が強く出ると思います。雇われている状態だと得たい結果を出している就職先を選ぶことが出来ます。これが出来れば、開業までに経験値を貯めることが出来るので成功率はグンと上がります。しかし、現在すでに開業されている方は経験値が無いまま行動しなければいけない(暗中模索のため道半ばで力尽きることも・・・)ので成功率が低いのではないかと思います。またメンタルブロックの影響も強くあり「必要性は感じているがあまり進んで行動したくない」ということも成功率を下げている要因かなと。「こんなことをするために柔道整復師になったわけじゃない」と意見もシバシバ聞きますが、その気持ちは分かります。

↑でも書きましたが、整骨院、整体院の屋号に関わらずニーズを満たし料金を得るという事と今後は向き合っていかなければいけないことですね。一人で整骨院をするならば保険診療だけでも食べてはいけると思います。(いつまでいけるかはわかりませんが)

保険診療の締め付けがドンドンきつくなり、時代の流れにのるかそるかはたまた別の道を模索するのか?決断に迫られてきています。他業種でもこれまでの業種を捨て違う分野にエネルギーを使う事で再起していった企業も多々あります。時代の流れには勝てないという事かなと。

保険診療から自費に切り替える事が成功率が低いのではなく「職を変えることに近い覚悟」が出来るかだと思います。最後までやり抜く覚悟が出来ているか?これまでの習慣を捨てることが出来るか?が成否を分けるポイントだと思います。

何を生業として存続していくかはこれからの
大きな問題でありますが

これから何を生業としていくかは、選択の自由が出てきたと思えば少しプラスに考えられるのではないのかなと、保険診療のみで運営していくのか、自費に切り替えていくのか?はたまた混合で行くのか?選択肢の幅は細かな方法まで入れると限りなく増えています。そして、そのための方法論も情報収集すれば読み取ることが出来ます。

楽観的に考えて見ると、自費で経営していくことは他業種のベンチャー企業のように全く新しいサービスで起業する事と比べるとはるかに容易に成果が出せます。(多分)ある程度の成功例が出ていてそこから学ぶ事が出来ます。必要なことは能力というよりも仰っていたように覚悟の問題です。

どの道を選ぶにせよ後悔しない決断をすることが大切です。これが正解だなんてことは人が決める事ではないのだから。他者の成功事例を見たり聞いたりで自分の道を決めると後々後悔するのでは?やりたいことをやるために必要なやりたくないことをやる。これが出来るようになることが”大人になること”だ。的なことを甲本ヒロトさんがおっしゃっていた気がします。(またまた多分)この力の必要性がドンドン大きくなっているように感じます。

勝手な解釈のまま、好き勝手書いて申し訳ありませんでした。

以上、治療院サポート事務所トリプルワン、サンチェより。

 

 


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