整骨院であれ自費店舗であれ同様ですが、ただの店舗管理者というか責任を負わされているだけ(本当は責任もないのですが。何かあっても叱責される程度)の院長(店長)と真の店舗管理者との違いについて考えてみたいと思います。
整骨院の場合分院展開ということで、分院長を任すことも多々あると思います。分院長を任せる人材に対して「あなたにかかっているので頑張って下さいね」何て言いますが、実際の整骨院で見られる分院長の多くは免許貸しの領域を超えていないのではないでしょうか?
数値に基づく行動と院の方針の部下への徹底
今回のエントリーを書くにあたり少し「院長業務って具体的に何だろう」と考えてみたのですが、院長業務は多岐にわたるので簡潔に表現するのは難しいのですが、考え方を変えて院長を私が見て良い悪いを判断するのはどこかなというと
- 数値に基づき行動しているか?
- 院(会社)で決めた業務内容を部下に徹底させること
上記のような結論になりました。
これまで、分院長を任されている方々を見てきましたが話をすると「え~」と驚かされることも多々ありました。
1.整骨院院長、数値に基づき行動しているか?
これに関しては言うまでもありませんね。院の状況を各種数値で把握し、日々修正指示を部下に出すことが院長業務の主たるものではないでしょうか?
過去に私が雇われ院長をしていた際にそこの経営者さんによく聞かれたことがあります。
「どうですか?」
この一言だけです。社員の間では「どうですか?」と聞かれても何について聞いているのか分からない」と非常に不評でした。ですが、今となってはその質問で各社員の業務に対する意識レベルと業務レベルを見ていたような気がします。
稀に分院長さんが院の業績に対して「新患さんが続いていないような気がします」何て経営者に応えている場面を見かけますが、正直仕事を舐めてるとしか思えません。「気がする」?勘でやってるの?新患のリピート率何て集計すれば一瞬で測定できます。
「○○と○○の数値が先週、先月等に比べて推移が○○なので○○していきます」てな具合が最低限の答え方のような気がします。
そこまで、分院長に望まれていないという経営者さんはここで閉じちゃって下さい。
ちなみに雇われ院長は利益をだし、従業員の雇用と経営者の財産を守る責任がある事を雇われ院長の諸君は理解しておきましょう。
さらに従業員諸君に苦言を1つ。出来れば「頑張ります」は口に出さずに心の中だけにしておきましょう。仕事は頑張るのは当たり前で、「頑張ります」を口に出すことが多い人に個人的に感じることですが、「頑張ります」=「頑張っているから許してね」に聞こえます。
役職が上がれば上がるほど、「頑張る」何てことはドンドン無意味になり、結果を求められるとになります。独立、開業何てまさしくそうですよね。
「頑張らなくていいので、やることやって」になります。
2.院(会社)で決めた方針を部下に徹底させる
これはかなり大切です。よくありますが、経営者が「○○の時には○○しよう」と取り決めたことが、時間の経過とともに忘れ去られる何てこと多々あります。ロッカールーム等に「○○しよう」何て張り紙がヨレヨレになり誰も守っていないなんてことはないでしょうか?
規律であったりルールであったり、これをどれだけ徹底できるかということが、オペレーションレベルの精度やクレームを未然に防ぐこと、人間関係にまで及びます。
これは、私鬼のように徹底していました。会社から「もう少し、柔軟にしてくれても良いですよ」と言われましたが、「それなら、ルールを変えて下さい」と答えていました。
ルール上では「○○の時には○○する」と決まっているのに、その時の状況や従業員の判断で行動を変えていては、安定した成果を出すことは出来ません。これは理論をしっかりと理解していないと分からないと思います。
ルールを徹底することでオペレーションレベルに問題があるのか、人に問題があるのか?ということが分かります。そもそも、従業員には様々なレベルの人間がいるので臨機応変に正しい判断が出来る人間は組織の中でも、一部の人間だと思います。
ならば、勉強や経験していない人間にも一定の成果を出せいたもらうためにはオペレーションレベルがとっても大切になります。
上記にも書きましたがルールの徹底は人間関係にも大きく関わります。
例えば、指導や叱責の際に従業員の方々はどうしても感情論で捉える人が多くなり、指導者がだんだん指導しにくくなる(嫌な顔をされるため)なんてことがあります。
ですが、ルールを徹底して守らない場合には役職関係なく必ず指導するということを行っていれば「この人は仕事として指導している」ということを従業員も理解してくれます。(多少嫌な顔をされますが、後に引きずりません)
人間関係のトラブルの多くは感情から生まれる事がホトンドで、発信者の意図が正しく伝わらず受信者が感受的に受け取り、積もり積もっていきトラブルになることが多いのではないでしょうか?
上記のような徹底が出来れば、これが著しく減り、しかも業務精度も上がっていきます。従業員にはまず、ルールを守ることが仕事である。ということを認識してもらうことが重要です。
「マニュアル的に動くのは嫌だ」何てよく聞きますが、将来的に自分で考えて臨機応変に業務をするためにも「決められたことを完璧にする」ということは必ず通らないといけない道になります。
これまでも書いてきましたが
決められたことも出来ないのに、自分で考えて臨機応変に業務をすること何て出来ない
ルールを徹底できない経営者さんに1つ
「○○の際には○○しよう」と決めた時には、必ず理由があったはずです。これを従業員にも伝えて習慣化するまでは、経営者が徹底して行いましょう。「自分はやらずに従業員にさせる」という方法は高確率で院に浸透しません。
そして「ルールを守る」ということを勤務評価の一部に入れていく、ということを行えば従業員にも浸透していきます。
この他にも、徹底することでのメリットは多々あります。
知っているが出来ていない当たり前のことを徹底する。これが院を改革するための一番の近道だと思います。
現在準備中の新規出店計画についても、機会があればご報告していきます。
- 労基上の労働時間厳守(初期トレーニング等も含む)
- 従業員の退職時にも売上高の低下を防ぐ
- 早期戦力化
- 適正利益の確保
こんな感じで院が運営出来るように計画を立て動いております。さあどうなる事やら。
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