今回は従業員のトレーニング方法についてになります。厳しい表現も含みますが、授業員を抱えている院は最後まで読んでみると良いことあるかもです。

トレーニングについて基本中の基本を書いていきますが、これを理解出来ていない院が非常に多いです。トレーニングはこれまでの経験で行うものではなくて、最低限の専門知識が必要です。多くの治療院でトレーニングの進捗が芳しくない理由はトレーナー側(教える側)がこのことが理解出来ていないからです。

分かりやすく書くと「一人で出来る」事と「教えることが出来る」事は全く別の能力です。長期間院に在籍し各業務をマスター出来ている人間が、新しい授業員を指導することが大半だと思うのですが、トレーニングの基本知識が無ければトレーニー(教わる側)に非常にストレスが掛り早期退職や業務習得スピード遅延などの問題が出てきます。

この問題が出てくる根本的な原因は、経営者さんがしっかりとした組織の中で働いた経験が無いことが原因だと思います。トレーニングや人材育成は自己流でやると大半が失敗します。「私はこういう環境で育ってきた」「これが院のやり方だ」的な感じの根性論ではトレーニングは効率よく進みません。そこから発生する問題はすべて従業員への負荷となります。

いつものごとく、本題に入るまでが長いですがトレーニングの大切のポイントは業務習得などに問題が発生した場合に「トレーナー側に問題があるのか?トレーニー側に問題があるのか?」を正確に見極めて修正することが重要です。これが出来ていないと「○○さん(トレーニーの名前)の努力が足りない」とか「○○さん(トレーニーの名前)は覚えが悪い」「あいつは教え方が下手くそ」などの判断をすることになります。

トレーニングに問題が発生し報告を受けて話を聞いてみると、トレーニング方法に問題がある事が多々あります。本来はトレーニング方法などを研修などで習得させることが必要です。手技勉強やコミュニケーション研修をすることがあっても、トレーニング方法を院全体で研修することなんてないですよね。(O.J.TやOFF.JT)本気で人材育成をしたいならば、こういったところに投資する必要がると思いますよ。

専門的な知識が必要なのに、自己流で解決しようとするから解決しないんだと思います。

ちょこっとまとめ

  • トレーニングには専門的な知識が必要。
  • 「一人で出来る」事と「教えることが出来る」事は全く別の能力である。
  • 「トレーナー側に問題があるのか?トレーニー側に問題があるのか?」を正確に見極めて修正することが重要。

トレーニング基本中の基本編。トレーナーとトレーニーの関係は1対1が原則だぜ~♪

「トレーナーとトレーニーの関係は1対1が原則」このことを理解出来ていなかった経営者さんは、一度しっかりと反省しましょう。これまで従業員さんがトレーニングで相当苦していたはずです。

「トレーナーとトレーニーの関係は1対1が原則」この理由は下記に

  • 指示の重複を避けて、トレーニーの混乱を防ぐため。:複数人から指示命令が発生し、優先事項がトレーニーでは判断できなくなるため。色々な人から指示が出て、トレーニーは大パニック「今○○さんに○○して下さいって言われたんですけど・・・」「○○さんにはAというやり方を教えて貰たのですが・・・」的な感じです。思っても新人は言えないんですけどね。その他にも誰の指示、指導を優先すればいいのかなどの混乱を防ぐため。(○○さんは△△と言っていたのですが・・・)

よくある組織図などはこういったことに使うために存在します。指示命令系統と責任の所在を明確にすることが重要です。新人トレーニングの開始方法についてのステップを下記に。

S1.トレーニングを開始する前にトレーナーとトレーニーの関係を院全体で共有する。

S2.トレーニング過程で第三者から見て問題が出た場合には、トレーニーに直接指導せずにトレーナーに修正指示を出す。

このステップは新人トレーニング(新入社員、受付スタッフ)であろうが、幹部候補であろうが同様です。一度、トレーナーとトレーニーの関係が出来れば解除するまでは、第三者が直接トレーニーに指示する事は避ける。

てな感じで今回はトレーニングの基本中の基本の一部を書いてみました。これを読んだ方は、業務中に「トレーナーとトレーニーの関係は1対1が原則」が出来ているかを観察してみましょう。まずはそこが第一歩です。何事も準備力が大切で、トレーニングを行う為にも準備が必要です。

出来うる限りの準備をしたとしても、どうにもならない人材がいるのも確かな事実です。だからこそ出来うる限りの準備(先人たちの知恵を参考に)をしてトレーニングを行いましょう。どうにもならない人材にトレーニングを行うことはトレーナーにもトレーニー双方にとって良いことはありません。その前に面接などでしっかりと判断することが必要です。

最後に諄いようですがもう一度、これを読んだ方は院に帰った後に「トレーナーとトレーニーの関係は1対1が原則」が出来ているかを観察してみてください。可能ならば改善してみてください。トレーニングが少し良い方向に進むかもですよ。

しっかりとトレーニングを進める中で、責任の所在を明確にすることで過度に従業員へ気を使う必要がなくなると思います。個人のプライドや考え方を尊重することは大切ですが、無駄な気を使うことがあってはいけません。下手な気を使うことが話をややこしくします。

頑張って経営者さん!!当たり前のことを当たり前に継続する力が重要です。継続力だぜ~♪


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